――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――
■「声優グランプリ」2016年7月号
出版社…主婦の友インフォス情報社
発売日…6月10日(毎月10日発売)
価格……1167円+税
創刊……1994年
「声優グランプリ」7月号の表紙&巻頭特集は花澤香菜。実に2年半ぶりの表紙とのことで、彼女の知名度・人気を考えると意外ですが、それだけいまの声優業界には表紙を飾る人材が豊富ということでしょうか。
巻頭特集のグラビアは、新緑をバックにシンプルながら彼女自身を際立たせる綺麗なカットが並ぶ。写真に添えられたキャッチの落ち着いたフォントデザインも相まって、まるで大手企業のポスターのような雰囲気に仕上がっている。
インタビューではリリース中の10thシングルに加え、2年半ぶりの表紙登場ということで、この2年半の出来ごとを振り返る構成に。武道館ライブや実写映画『君がいなくちゃだめなんだ』(2015年)主演のほか、最近すっかり定着した“パン好きキャラ”にも言及。そのため、記事の小見出しは「武道館の楽しい思い出 そしてパンへの無限の愛」と仰々しいものとなっていたのが、妙におもしろかったです。
さて、そのほか今月号の「声グラ」で気になった記事は以下の通り。
【人気企画「LOVE♥MEGANE」2連発!】
「声優×メガネ」のグラビア企画として、不定期コーナーながらも人気の「LOVE♥MEGANE」。久しぶりに掲載された今月号では、斉藤壮馬の文豪風丸メガネと内田雄馬のシックなスクエアセルフレームの2本立てとなった。ちなみに、内田のメインカットに使用された“このスマートさは決して「ダテ」じゃない”のコピーが、格安メガネチェーンのオシャレ広告っぽくて、個人的に大好きです。
【高木渉の下積み時代】
「声優への道」の恒例企画、ベテラン声優へのインタビューに、大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)で俳優としても活躍中の高木渉が登場。アニメの収録現場を見学させてもらうため、何度もアーツビジョンに電話をかけたり、見学先の現場ではお茶や灰皿の用意・片付けをしたりと、なかなかの下積み時代を告白。結果、彼は見学から半年後に端役をゲットし、声優デビューしたという。当時としても珍しいキャリアのスタートだと思うが、やはり行動力が大事なのだと痛感した次第です。
【「へあちぇん!」で田所あずさがパンク少年に変身!】
今月号は「LOVE♥MEGANE」と並ぶ不定期人気コーナー「へあちぇん!」も掲載。田所あずさの連載「トラブルトラベル英会話」とのコラボ企画として、パンク少年に扮した彼女が登場しています。黒髪ロングの前髪パッツンの彼女が、グレイのショートヘアに黒を基調としたハードな衣装に大変身。どことなくZweiのMeguさんっぽいので、ぜひご覧いただきたい。
(文/神楽坂隆)
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