『ドラゴンボール超』49話 ダーブラ登場！ でも瞬殺!!　ほか未来トランクスのシリアスで切ないドラマとコメディがいい感じの

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TVアニメ『ドラゴンボール超』公式サイトより。

　シリアス展開が、昔ながらの面倒くさいファンにも好評とウワサの『ドラゴンボール超』（フジテレビ系）の「“未来”トランクス編」。26日放送の第49話（新章3話目）の視聴率は6.8％と、新章突入前と比較すると高値安定なので、安心してレビューしてみようと思う。

　第1話目にして母・ブルマ、幼馴染で恋人（っぽい）マイを失ったトランクス。現代へようやく遡ってきた彼は、孫悟空やベジータ、そして生前のブルマ、幼きころのチビ・トランクスと出会う。

　破壊神・ビルスとウイスにも「（タイムマシンを）人間が作るなんて不可能だと思っていました」とお褒めの言葉をもらったり、ブルマが頼もしい限り……なんだが、『ドラゴンボール超』ではチラッとだが『Dr.スランプ アラレちゃん』のアラレちゃんも登場済みである。そして『Dr.スランプ』ではアラレの産みの親・則巻千兵衛、その息子ターボくん、ついでにマシリトもタイムマシン開発に成功している。

　鳥山ワールドではタイムマシンは割と普通なんだよなも思ったが、シリアス展開と『Dr.スランプ』勢は相性が悪そうなので、この野暮な野次は忘れよう。

　さて、一行に未来の悲惨な状況を説明するトランクス。ここでは久しぶりに、ダーブラが登場！……するのだが、特にセリフをはくシーンもなく唾を連打するもトランクスに全て防がれ、バビディもろもと撃破されてしまい、あっけなく出番は終了。

　動いているダーブラが格好良くて結構好きだったんだけど、ま、しょうがない。というか、テンポの良さを褒めるべきシーンだったように思うし、セルとの戦いには終盤ついていけなくなってしまっていた未来トランクスが、ダーブラを倒せるぐらい強くなっているんだなと感心してしまった。

　そんな未来トランクスや、彼が語る“悟空ブラック”の強さに孫悟空とベジータがワクワクしてみせたり、未来トランクスと孫悟空による手合わせでスーパーサイヤ人3を披露してくれたりと、見どころが多かった49話。ラストには時空の壁をあっさり越えて、悟空ブラックが現代へ登場するラストなど、次週が非常に気になる引きもお見事であった。

　加えて未来トランクスが、失ってしまった母・ブルマの姿を見て感極まったり、通り過ぎるマイの横顔を見て感慨にふけったり（このシーンのマイの横顔が今週のベストカットだったと思う）。また、べジータが未来トランクスに父親っぽい一面を見せたりと、細かい感情のお芝居も楽しめるのが「“未来”トランクス編」の良いところだと思う。ベテラン声優はさすがだなぁ、3～4役同時にこなす野沢雅子さんも、クリリン役の田中真弓さんはこの後『ワンピース』で主役を張るんだ、すごい……と今更ながら感心してしまう。懐かしいキャラの再登場だけでなく、次週からはより細かいところにも注目してみたい。
（文・馬場ゆうすけ）