世界が滅亡してもB級映画が観たい!オタク少年の青春映画『マチネー』が特典映像付きでパッケージ化!!

1606_matinee_01.jpgジョー・ダンテ監督のカルト的人気作『マチネー 土曜の午後はキッスで始まる』(93年)

 人類が滅亡する日、あなたなら何をして1日を過ごすだろうか。オタク人間なら、自分が大好きなものに囲まれて最期の瞬間を迎えられれば本望だろう。1993年に劇場公開された米国映画『マチネー 土曜の午後はキッスで始まる』の主人公は、大のB級SF&ホラー映画マニアの少年。米国とソ連との間で核戦争が起きかねない緊迫した情勢の中、地元の映画館でお気に入りの映画監督の新作映画を、気になっていた美少女と一緒に観るという僥倖に恵まれる。人生最大の不幸と喜びが同時に訪れた少年の運命はいかに? カルトな人気を誇っていたジョー・ダンテ監督の『マチネー』が初ブルーレイ化&再DVD化された。

『マチネー』の時代設定は、ケネディ大統領政権下の1962年。米国のお隣りキューバにソ連がミサイル基地を造営したため、もうすぐ核戦争が起きるに違いないという噂が全米中に流れていた。キューバに近い、米国南部フロリダ州キーウエストも、そのニュースでもちきり。でも、この街に引っ越して間もないジーン少年(サイモン・フェントン)の頭の中は、もっぱら“ホラー映画の帝王”ウールジー監督(ジョン・グッドマン)の新作映画『MANT!』が今週末から劇場公開されることでいっぱいだった。大量の放射能を浴びた人間がアリと融合してアリ人間となってしまうという予告編を見て以来、ジーンはずっとドキドキしたままだった。

 父親が海軍勤務のため、いつも転校ばかりしているジーンは学校に友達がいない。ジーンにとっては、B級映画こそがいちばんの親友だった。キューバ沖に出動したらしい父親のことも気になるが、やはりウールジー監督の『MANT!』はどうしても観たい。大人たちが食料品を買い漁る中、ジーンは弟のデニスを伴って映画館へと向かう。学校で浮いている、変わり者の美少女サンドラ(リサ・ジェイカブ)も映画館に来ていた。サンドラのことが気になっていたジーンは彼女と一緒に『MANT!』を観ることができる幸運を喜んだ。しかも、尊敬するウールジー監督も新しく開発した体感システム“ランブル・ラマ”の効果を確かめるために来場していた。ランブル・ラマに驚いたサンドラは、隣に座るジーンに思わず抱きつく。ありがとう、ウールジー!! でも、『MANT!』の映像の迫力と座席を揺らすランブル・ラマの演出効果がすごすぎ、映画館の支配人や観客たちは「核戦争が始まった!」と勘違いし、映画館は大パニックに陥ってしまう──。

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