毎日の歯磨きを審査してくれるハイテク電動歯ブラシが相次いで登場!

1606_hamigaki.jpg「Gizmag」より。

 歯の健康への関心が高いアメリカでは、販売されている歯ブラシや口腔ケアグッズのバリエーションもさまざま。電動ブラシの利用率も高く、一歩時代の先をいくハイテク電動歯ブラシが続けざまに登場している。

■“口内3Dマップ”を作成する電動歯ブラシ

 家電製造大手、フィリップスから近日発売される電動歯ブラシ「Sonicare FlexCare Platinum Connected」はセンサーを搭載し、スマホと連動させることでユーザーの日々の歯磨きをサポートする機能を持った、まさに次世代型電動歯ブラシである。

 Sonicare FlexCare Platinum Connectedの最大の特徴は、歯を磨き終えた後の診断機能。ユーザーのブラシの動きを記録しており、センサーが検知した一連のデータから“口内3Dマップ”を作成する。この自分だけのマップはBluetooth経由で繋いだスマホなどでいつでも見ることができる。

 そして1回の歯磨き後には、良く磨けたのかどうか“成績発表”をしてくれて、磨き残した部分や、もっと念入りに磨く箇所などを指摘。さらに早く動かしすぎであるとか、圧力を加えすぎであるなどの改善すべき磨き方のクセなども教えてくれるのだ。この画期的な電動歯ブラシであるSonicare FlexCare Platinum Connectedが目指すものは、日々の歯磨き技術の向上である。

 慌しい日常生活の中で、ほとんどの人はなるべく短時間で歯磨きを済ませたいと考えていると思うが、一度このようなアプリで自身のブラッシングを確認してみることで、確かに無駄な動きを排した効率的な歯磨きが培われてくるのではないだろうか。

■歯ブラシが歯磨き中の口内を撮影してリアルタイム表示

 マッピング機能を持った画期的な電動歯ブラシが登場する一方、米・シカゴの新興ベンチャー、Onviからはカメラ機能を搭載した電動歯ブラシ「Prophix」を先日発表された。

「Prophix」紹介動画 「I4U News」より

 前出のSonicare FlexCare Platinum Connectedが“口内3Dマップ”を作成するのに対し、このProphixは歯ブラシに搭載された超小型の高解像度(1080p)カメラで、歯磨き中の口内の様子をリアルタイムで撮影してスマホなどの端末に表示するのだ。

 たとえ洗面台の鏡を前にしても、歯磨き中の口内を明確に把握することは至難の業だろう。手持ちのブラシであれ電動歯ブラシであれ、多くの人はかなり大雑把な感覚で磨いているのではないだろうか。そのため定期的に歯科衛生士さんのもとで、クリーニングとアドバイスを受けているという人も少なくないと思うが、手軽に口の中の様子を見ることができれば日々の歯磨きのうえで大きなアドバンテージになる。磨き忘れの発見や、歯ぐきの状態のチェック、虫歯の早期発見にも大きな貢献を果たすことになる。静止画像でじっくり確認することも可能だ。

 スマホなどと連動して日々の歯磨き記録をデータ化することもでき、目標を設定すればアプリがアドバイスをくれたりもする。装着するブラシは、歯間用などの用途別の4種類のヘッドが付属している。ラバーのブラシで歯ぐきマッサージをすることも可能だ。来年の4月以降のリリースを予定しているが、現在公式サイトでは予約販売を特別価格の299ドル(約3万1000円)で受け付けている(小売希望価格は399ドル)。

 忙しい人ほどおろそかになりがちな歯磨きだが、こうした画期的な電動歯ブラシの登場で時間を奪われることなく効率的な歯磨き環境が実現しそうだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Gizmag
http://www.gizmag.com/philips-sonicare-flexcare-platinum-connected/43793/

・Philips
http://www.usa.philips.com/c-m-pe/electric-toothbrushes/flexcare-platinum/connected

・「Prophix」公式サイト
https://www.getprophix.com/

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