「ちゃんとホラーだった」『貞子vs伽椰子』がある意味期待を裏切る怖さで大絶賛!! “腐女子ホイホイ”の『MARS』は残念な結果に!!【週末映画興行成績】

2016.06.21

映画『貞子 vs 伽椰子』公式サイトより。

 6月18日~6月19日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 今週の1位は有川浩原作で、EXILE、三代目J Soul Brothersの岩田剛典と、高畑充希のW主演映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』。先週は1位から3位に転落したが、公開3週目にして再び1位に返り咲くなど根強い人気。2位は佐藤浩一主演の『64 ロクヨン 後編』。先週は初登場で1位を獲得したが、今週はワンランクダウン。3位は公開9週目にして依然トップ3圏内に君臨と絶好調のディズニー映画『ズートピア』。

 そして4位に初登場で山本美月主演『貞子vs伽椰子』がランクイン。全国352スクリーンで公開、土日2日間で動員14万581人、興収1億9,854万600円を記録した。『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子が同じ世界観のもとで接近遭遇し、まさかの対決へとなだれ込む日本ホラー史上最大の歴史的スーパープロジェクトを実現させた同作。作品のタイトルとかけて、プロモーションではユニークな“貞子vs伽椰子”が行われてきた。

 同作で主題歌を担当するロックバンド聖飢魔Ⅱとコラボして「構成員になりきっているのはどっちだ!?」と題し、聖飢魔Ⅱとともにアーティスト写真のようなものを撮ったり、6月1日の「北海道日本ハムファイターズ×東京ヤクルトスワローズ」の始球式に貞子がピッチャー、伽椰子がバッターとして登場したり、“総選恐”を行い、2人の政見放送動画を配信したりした。

 それらには、「面白い!」と称賛の声がある一方、「ホラー映画なのにそんなおちゃらけてていいのか?」といった疑問の声も上がっていた。しかし、いざ映画が公開されると「予想外にちゃんとしたホラー映画だった」「95%のホラー心霊映画と5%のギャグ映画」「怖くて楽しい、これぞ日本のエンターテイメント!」と絶賛の声が多く、いい意味で期待を裏切ってくれる映画となっているようだ。

 さて、ランキングは5位にアメコミ原作の『デッドプール』。6位に全国256スクリーンで公開、オープニング2日間で動員9万6,394人、興収1億2,728万9,200円を記録した『クリーピー 偽りの隣人』が初登場でランクインした。同作は前川裕による小説『クリーピー』(光文社)を原作としており、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督のもとに西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之ら豪華俳優陣が集結。しかし「俳優の無駄使い」「役者の割りに微妙」「期待しすぎたのかイマイチ」と、鑑賞者からは批判的な声が目立つ結果となっている。

 7位は山崎賢人&二階堂ふみ主演の実写映画『オオカミ少女と黒王子』。8位には全国197スクリーンで公開、オープニング2日間で動員5万9,206人、興収7,903万9,600円を記録した『MARS(マース) ただ、君を愛してる』が初登場でランクイン。惣領冬実の人気マンガを藤ヶ谷太輔&窪田正孝主演で実写化し、藤ヶ谷と窪田のキスシーンがあることから「キスだけでも見たい……! 劇場に足を運ばなきゃ!」「キス見たさに行く」と“腐女子ホイホイ”となっているもよう。その後は9位に『64 ロクヨン 前編』、10位に綾瀬はるか主演の実写映画『高台家の人々』と次いだ。

 なお『ガールズ&パンツァー 劇場版』は6月17日をもって全国各地で行われていた4DX上映が続々と終了を迎えた。しかしそんな中でも立川シネマシティは18日より極爆上映が5.1ch→6.1chにヴァージョンアップ。さらに上映終了時期も未だに未定、極上爆音上映は9月2日まで延長と漢気を見せている。一体立川シネマシティはいつまで上映を続ける気なのだろうか。土日の爆音上映はまだ満員らしいので当分は終わりそうもない。

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