第16回広島国際アニメーションフェスティバルにもオバマ大統領の影響が? 2000作品超の応募に「自己審査が必要」「方策を考えている」

■眞賀里文子「2週間で1日200作品」 林静一「我々の時は1週間で1日100作品」

hiro16tokyo2.jpg眞賀里文子

 広島において、応募作品からノミネート作品を決定する国際選考委員は5人、ノミネート作品から各受賞作品を決定する国際審査委員は6人。今回、日本から国際選考委員を務めたのはコマ撮り作家の眞賀里文子である。眞賀里は「選考してからプログラムを決める日まであって、2週間で1日当たり200作品」を見たと語る。

 選考に入る前は「あんまりコマ撮りが作られてないのかなという印象があった」という眞賀里。コマ撮りの中でも切り絵などの平面ではなく、人形などを使った立体作品は「技が必要になってくることが多くて、作品が減ってた時期があったが、今回は多いとのことでよかった」と安堵していた。「全体的にはそう簡単にパソコンではできない仕事になってきている。エストニアのヌクスタジオのように世界最高レベルまでには至ってない作品もあった。アジアとは感覚が違うし、文化も違えば顔つきも違うし、作品も違うんだなと、ある種の違和感を審査してて感じた」(眞賀里)。


ノミネート作品から『MANOMAN Trailer』(Simon Cartwright)。一見するとコマ撮りではなく人形劇のようだが、会見後に聞くと顔にCGも使っているのだとか。

 イラストレーターの林静一は、眞賀里の発言に対し「1日で200作品? 我々の時は1週間で、1日100作品」と驚いていた。林は第3回(1990年)に国際選考委員、第13回(2010年)に国際審査委員の経験がある。もちろん林の驚きは前者を踏まえたもので、「選考している時に『落としたくないなぁ』というボーダーラインの作品が非常に多い。アジアでも色んなとこから本当に頑張って作品を応募していて、そういう国の作家は『応援したいなぁ』と思う」と、当時を述懐。

 林は、今回キービジュアルを担当したため同席となった。「最初にお話をいただいた時に、アニメーションだからアニメーションのものを描かないとという気持ちも、以前はあった」と第1回を回顧し、「日本的な女の子を描くと外国の作家の方から反響がある。やっぱりこれは印象に残るんだと思った」と確信したという。林は今回もだが、第8回(2000年)、第10回(2004年)と、いずれも女の子をモチーフに描いている。

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