未だ続く『おそ松さん』人気。17日、「青梅赤塚不二夫会館」がある東京・青梅市で、『おそ松さん』をはじめとした赤塚マンガのキャラクターをテーマとした展覧会を開催しようとファンたちが動き始めていると読売新聞が報じ、話題となっているようだ。
「青梅赤塚不二夫会館」は、東京都・青梅市にある美術館。青梅市は以前から映画看板を用いた町おこしを進めており、若き日に映画看板の仕事に従事した赤塚不二夫に美術館創立を相談。赤塚の2番目の妻・赤塚眞知子の尽力もあって、2003年に「昭和レトロ商品博物館」の隣に立てられた。なお、赤塚不二夫本人や親族一同とも特に青梅に縁はない。青梅赤塚不二夫会館」は、「町おこしの役に立つなら」と快諾したという、太っ腹な赤塚の器の大きさに頼ってできているとか。
『おそ松さん』の人気もあって、青梅を訪れるファンは昨年末ぐらいから増加していたようだが、「青梅赤塚不二夫会館」スタッフは高齢の方が多いらしく、『おそ松くん』をモチーフとした『おそ松さん』が人気を博していることをちゃんと把握していなかった様子。美術館の公式サイトを見ても、昨年12月以来「お知らせ」は更新されていないし、実際訪れたファンによると、販売しているグッズも『おそ松さん』ブーム以前から特に変化がないとか。
そこで立ち上がったのが、同市に住む『おそ松さん』ファンの女性(39歳)。記事によると、“「市民としても会館を訪れるファンをもてなしたい」と思い立って発起人となり、賛同者とともに、「マジ松実行委員会」(@majimatu)を組織し、準備を進めている”とのこと。
作品を募って展示する「マジ展2016」と銘打った展覧会を、8月20、21日にJR青梅駅前の「パスコ梅月となりギャラリー」で開催する予定(入場無料)。同会館の横川秀利館長も「市民の方が自主的に動いていただき、非常にうれしい」と話しているそうなので、レトロな昭和の雰囲気に包まれたのんびりとした青梅市と、『おそ松』ガールの遭遇が良きものになるように祈りたい。
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