「メタル市場だけで戦うことは考えていない」Mardelasの2ndが聴きやすくて琴線触れまくりなのでインタビューしてみた

及川樹京(ギター)及川樹京(ギター)

:確かにそういう時代と言われてずいぶんと経ちますが、CDが売れなくても、音楽やライブがこの世から消えるわけではありません。だから我々ミュージシャンにとって大事なことは、音楽を売る努力と音楽の魅力を伝え続けることだと考えています。

:個人的には、昔とちがって娯楽が増えた今、なんとなく娯楽で音楽を聴く、買うという人が少なくなってきていて、本当に「音楽が好き」って人だけがCDを買っているのが現状だと思っています。

 でもCDの売り上げが1万枚だったとしても、CDを買ってくれた人全員がライブに来てくれたら武道館公演をやれるわけですよ。もちろん、ライブに行きたいと思わせるア-ティストでなきゃいけないのですが、そう思うとまだまだ夢はありますよね。だから「音楽が好き」な人たち全員を虜にできるよう、いい音楽を作って、いいライブをしていきたいです。

――今後のMardelasの目指すところを教えてください。

:親しみやすさを意識し、メタルを知らない一般層や若い世代がメタルに興味をもってもらえる入口のようなバンドになりたいですね。

 Mardelasではジャンルを意識した曲作りをしないようにはしていますが、聴いていただければわかる通り、バンドのバックグラウンドとして、ハードロック・ヘヴィメタルという音楽は切っても切り離せないものであるし、常にメタルへの敬意と愛情を持って音楽をやっていますから。

:今作にも表れているように、いわゆるメタル市場だけで戦うことは考えていません。でも、本当にメタルが好きな人なら、Mardelasの曲を聴いてぼくたちの影響を受けた音楽がハードロック・ヘヴィメタルであることを疑う人はいないと思います。

 音楽を好きになったのも、ギターを本気で練習しようと思ったのも、プロミュージシャンを目指そうと思わせてくれたのも全部ハードロック・ヘヴィメタルというジャンルのおかげです。だから、その伝統を絶やさないために自分の信念は貫きながらも、より多くの人に聴いてもらえるよう幅広い活動をしていきたいと思っています。特にMardelasを聴いて楽器を始めたっていう人が今後増えていくとうれしいですね。
(文/構成=Leoneko)

Mardelas II

Mardelas II

樹京君のギターが号泣です。

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