声優誌レビュー「Pick-up Voice」2016年7月号

水樹奈々の人気は宇宙規模!? 「Pick-up Voice」2016年7月号レビュー

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

1606_puv.jpgPick-up Voice」2016年7月号(音楽専科社)

■「Pick-up Voice」2016年7月号
出版社…音楽専科社
発売日…5月26日(毎月26日発売)
価格……1139円+税
創刊……2007年

「Pick-up Voice」7月号の表紙&巻頭特集は、アニメ『暗殺教室』の主要キャストである福山潤・渕上舞・岡本信彦の3人が登場。今春に原作マンガが完結を迎え、実写映画版の卒業編も公開済み、残すところはクライマックスを直前に控えたアニメ版というわけで、インタビューでは福山らが作品への思いを語っている。

 興味深かったのは、現場の雰囲気について渕上が語った「役者が男女半々で新鮮だった」という感想。たしかに、昨今のアニメは「女性キャラばかり」や「男性キャラばかり」が目立つ気がする。キャラクターの性別がそのまま声優の性別に直結するわけではないが、キャリア7年の声優が「男女半々の現場が新鮮」というのは、それだけ性別の偏った作品が増えている証拠かもしれない。

 ちなみに渕上と言えば、主人公・西住みほを演じた『ガールズ&パンツァー』が出世作。昨年11月からロングランとなった劇場版は興行成績22億円を突破し、5月の日本映画批評家大賞では新人声優賞に輝いたのが記憶に新しい。たしかに代表作からして女性キャラばかりの作品ですが、ともあれ、今後も彼女の活躍に期待です。

 さて、そのほかで目を引かれたのが水樹奈々のライブレポート。東京ドームにて4月9日・10日の2DAYSで行われたが、レポート記事の扉ページに「自身2度目の東京ドーム、そのスケールは宇宙へと広がった」と、何とも壮大すぎる煽りが。

 思わず何事かと思ったが、この理由はライブの演出が「星の過去を巡る時空ツアー」だったから。それにしても、彼女クラスになるとライブ演出もすごい。7メートルのアーマー型ロボットに乗って歌うとか、そんじょそこらのアーティストでは、ここまでの予算が下りないんじゃないか。 動員数も2日間で8万人。ソロ声優アーティストとして、まだしばらく奈々サマの牙城を揺るがす人は現れない気がします。

 あと、最後に触れておきたいのは裏表紙&巻末特集の「MARINE SUPER WAVE LIVE 2016」。同ライブに出演したメンバー全員のアフターインタビューが載っているが、謎のユニット・農民一揆のアー写のインパクトがすさまじい。

 農民一揆とは、日野聡そっくりの「田吾作」と立花慎之介そっくりの「助六」の2人組で、2013年の同ライブに突如として登場した謎のユニットだ。和装に手ぬぐいのほっかむり、目にはサングラスという奇妙なスタイルで、6月末には初のミニアルバム『田園歌-End of the war-』をリリース予定。遊び心というよりも悪ふざけに近いノリだが、当人たちにとっては「悪ふざけ」という言葉すら喜びそうな予感。

 彼ら農民一揆の勇姿はマリンエンタテインメントのYouTubeチャンネルで公開されているので、気になる人は見てみればいいと思います。
(文/神楽坂隆)

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安定してドームやっていますからね…紅白なんて出なくても関係ないんや!

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