新ドラマ『朝が来る』放送開始！　女優・川島海荷が挑む“才能と覚悟”

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　実は、ファンの間では、彼女が「9nine」を脱退し、女優に専念するのでは？　と思われたタイミングがいくつかあった。

　例えば、10年、映画『私の優しくない先輩』に主演し、その主題歌で、広末涼子のカバー曲でもある「MajiでKoiする5秒前」(アニプレックス)でソロデビューしたとき。また12年、高校を卒業し、明治大学に入学したときなど。

　しかし、彼女はグループに留まることにこだわった。

　真意のほどはわからない。事務所の意向もあっただろう。ただ、彼女は誰よりも「9nine」というグループと、そのメンバーを愛していたのだと思う。

　恐らく彼女にとって「9nine」は、「帰るべき場所」であったのではないか。女優として一人戦場に行き、多くの共演者とともに切磋琢磨して戻ってくる。そんな彼女が、ともに夢を追う仲間と作り上げた楽園と言ってもいいかもしれない。

　そんな彼女が、今年大きな決断をした。「9nine」からの脱退、である。

　折しも、今年3月、彼女は通っていた明治大学を卒業。4月からは、NHK Eテレ『テレビで中国語』、テレビ東京『夕ぎりゲーム学園』と2つの番組にレギュラー出演、そして、今月からドラマ『朝が来る』が始まった。

　彼女にとって、大きなステップアップのチャンスといっていいだろう。そんな中での決断である。

　人はいつか一人で戦うようにならなければならない。それは、より大きな夢に立ち向かおうとするならばなおさらだ。彼女の、今一歩ブレイクしきれていない状況は、自身も感じていることだろう。そこから脱却するため、彼女はあえて自分の帰るべき場所を断ったのだ。

『朝が来る』で、彼女はトレードマークのひとつであった黒髪を金色に染め、今までの「可愛らしい女の子」とは違った一面を見せている。第一話を見た限りでは、笑顔は一切出てこない。愛らしい顔立ちの奥に秘めた悲しみや苦しみ。それを表現できることが彼女の女優としての才能なのだ。

　先は長いし、時間がかかるかもしれない。しかし、彼女ほどの才能と、覚悟があれば、必ず女優として大成してくれる。私たちファンは、みなそう信じている。

　彼女の新たな旅立ちと飛翔を応援している。
（文＝プレヤード）

 
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