『ワンピース』アニオリ突入も期待の声無し!? なぜアニオリはつまらないのか

1606_onepieceoriani.jpg東映アニメーション『ワンピース』公式サイトより。

 今月19日に、TVアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)は王下七武海の1人ドンキホーテ・ドフラミンゴとの戦いを描いた「ドレスローザ編」がついにようやく完結し、26日より完全アニメオリジナルストーリー「シルバーマイン編」に突入する。「シルバーマイン編」は、ルフィとバルトロメオの夢のコンビによるドタバタ大冒険活劇で、新たな悪魔の実の能力者“グツグツの実”の溶鉱炉人間・ビルというオリジナルキャラクターも登場するほか、7月23日公開の映画『ONE PIECE FILM GOLD』でも活躍予定の“ヌケヌケの実の能力者”タナカさんも登場する必見のストーリー、とのこと。

 しかし、ファンたちからは「なんという時間稼ぎ」「今後の展開に変な影響がありませんように!」「もう慣れた(面白そうとは言ってない)」「またツマラナイ編をしばらく見せられるのか」と、期待の声はほとんど上がっていないようだ。というのも「この作品に限らず大体アニオリはゴミと感じやすい」と言われるように、アニオリが絶賛を浴びたという現象は珍しい部類に入ってしまうからだ。

 放送が長期に渡る作品では原作に追いついてしまうことを防ぐために、応急処置としてさまざまなアニメに挿入されてきたアニオリ。だが、ストーリーの帳尻を合わせなくてはいけないし、原作が未完であれば、万が一にもその後の展開に影響を与えるような描写はできない。かといってうかつなオリジナルキャラを投入すれば、炎上騒ぎ……と、さまざまな制限があるためか、アニオリが大好評を博すことはそれほど多くないし、原作者が関わっていない分、ファンの見る目も厳しくなりがちだ。

 また『ONE PIECE』は、特に「原作者ブランド」の影響が強い作品といえるかもしれない。劇場版『ONE PIECE』映画は、08年の『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』までは、制作にあまり尾田が関わっておらず、同作は興行収入が9.2億円と苦戦を強いられていたのだが、09年の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』で尾田が劇場版シリーズ初のストーリーを手がけ、製作総指揮まで務めたとアナウンスされると興収はなんと48億円になった。その後も総合プロデューサーに入った12年の『ONE PIECE FILM Z』は興収68.7億円と、内容の充実度もさることながら、ブランド力の強さを見せつけるような結果となっている。アニオリに悲観的な意見が多いのも、この辺の影響だろう。

 しかし、過去には『ドラゴンボール』(フジテレビ系)ではアニオリのキャラである悟空の父親・バーダックが大好評だったため原作にも逆輸入されたり、『名探偵コナン』(日本テレビ系)では高木刑事がアニメをきっかけとして原作でも中心人物になるなど、アニオリが原作に大きな好影響を与えた例もある。実際、過去アニメ『ONE PIECE』オリジナルでも好評だったエピソードもある。もちろん叩かれまくったエピソードもあるのだが、果たして「シルバーマイン編」はどうなるのか。願わくば、原作に影響を与えるほどインパクトのあるストーリーとなってほしいのだ。

ONE PIECE 81 (ジャンプコミックス)

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原作もデービーバックという駄章があるけど…

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