『ガルパン』22億突破で深夜アニメ歴代1位も間近!? キティちゃん大好きヒーロー『デッドプール』が「クズ過ぎる!」と大好評!! 【週末映画興行成績】

2016.06.07

映画『デッドプール』公式サイトより。

 6月4日~6月5日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 今週1位を獲得したのは有川浩の小説を映画化した『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』。全国307スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員26万4,270人、興収3億4,204万700円を記録した。『図書館戦争』『阪急電車』『レインツリーの国』『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系)など、多数のドラマ・映画化、アニメ化されてきた人気作家・有川が2009年に出版した『植物図鑑』が、EXILE、三代目J Soul Brothersの岩田剛典と、高畑充希のW主演で満を持しての映画化。現時点で最終興収20億円見込みと、有川原作の映画作品の中でも最大規模のヒット作になりそうだ。

 そして4週連続1位をキープしていたディズニー作品『ズートピア』が2位に転落。それでも週末2日間で動員26万3,766人、興収3億5,060万9,200円で累計興収は遂に60億円を突破し、なお記録は伸び続けそうだ。

 3位にはマーベルコミックの『X-MEN』シリーズのスピンオフ作品『デッドプール』が初登場でランクイン。全国724スクリーン公開で週末2日間での動員24万8,473人、興収3億8,333万2,900円と、興行収入では1位2位を上回るなど、非常に僅差で3位に(ランキングは動員数で計っている)。本作は特に全米での人気が凄まじく、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』や『アバター』の記録を超え、20世紀FOX映画史上最高のオープニング成績の記録を残している。

 まったく新しい自由過ぎるヒーローを描いている『デッドプール』の魅力は、なんといっても主人公・デッドプールの“クズ”っぷり。「世界や人類の平和のためではなく、自分のためだけに戦う自己中感」「主な移動手段はタクシー。ヒーローの特権で基本無銭乗車」「とにかくおしゃべり大好き。下ネタも全開!」といった、クズっぷりは日本国内でも「クズすぎて最高!」「期待を裏切らないクズさ! ヒーローだけど口汚いところが大好きです」「思ったよりクズ野郎でした」「ぶっちぎりのクズ感と強すぎるヒーロー感のギャップやばすぎ」と大好評だ。また、デッドプールは日本発のキャラクター・ハローキティをこよなく愛しているのも日本人としてはなんだかうれしい。劇中でもキティグッズが出てくるのだが、映画『デッドプール』公式ツイッターアカウント(英語版・日本語版共に)がフォローしているのもずっとキティちゃんのみと徹底されている。

 先週の2位から順位を落としたものの、4位には山崎賢人&二階堂ふみ主演の実写映画『オオカミ少女と黒王子』、5位にも初登場で綾瀬はるか主演の実写映画『高台家の人々』がランクインとマンガ原作の強さが目立った今週。以下順位は、6位に佐藤浩市主演の『64 ロクヨン 前編』、7位に佐藤健主演の『世界から猫が消えたなら』、8位に阿部サダヲ主演の『殿、利息でござる!』、9位にハリウッド映画『スノーホワイト 氷の王国』、10位にアニメ映画『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が先週より引き続きランクインを果たした。

 そしてここからがある意味本編! 今週の『ガールズ&パンツァー 劇場版』(以下『ガルパン』)情報。6月4日で公開29週目を迎えると規格外のロングラン上映を中だが、興収はなんととうとう22億円を突破。先週が21億3,683万円だったことから、Blu-ray&DVDも好評発売中にも関わらず、依然として客足が途絶えていないことがわかる。公開当初の「5億突破で十分」「10億突破とか快挙だな」といった声の中、気が付けば歴代深夜アニメの映画興収ランキングで2位となっていた。1位で興収28.6億円の『ラブライブ!The School Idol Movie』を超えることも。この調子ならもはや時間の問題!?

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