元祖の地で考えた　誰にも真似できない「聖地巡礼」とは──

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　こうしてようやくたどり着いた熊野本宮大社。やはり、神社は苦労してたどり着いたほうが有り難さも一押しなのである。

熊野本宮大社は参道の雰囲気が抜群

考えてみれば八咫烏は日本最古のキャラクターのひとつか？

　しかし、その感慨もわずかな時間。観光バスで乗り付けたとおぼしき団体がやってくると、途端にザワザワと騒がしい観光地になってしまったのである。一応、本殿は「撮影禁止」と書いてあるのだが、構わず写真を撮りまくる人々。せっかくの感慨も、あっという間に失われていく……。

　とはいえ、ここは聖地であると同時に観光地でもある。訪れた嬉しさゆえに騒がしくなるのは、しょうがないだろう。2時間あまり、バスを待って戻った新宮の街。速玉大社と共に、心臓破りの石段（とはいえ、地元の老人と話たら「毎日登ってる」という）で知られる神倉神社に参拝してみたら、外国人カップルの男のほうがずっと連れの女性の写真ばっかり撮影していたり。なるほど「聖地巡礼」の楽しみ方も多種多様ということか。

この階段の時点で、観光ではなく修行。けっこう、ここで引き返している人がいた

巨石信仰のワクワク感はたまらない

駅から徒歩で参拝できる便利のよい速玉大社

 
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