“元乃木坂46畠中清羅×佐藤聖羅”W主演舞台『ミエタミエナイセカイ』ゲネプロレポート

1606_mietamienai_6.jpg横山あみ。雑誌編集部のカメラマン役を演じる。

 もう一人、話を聞かせてくれたのが、横山あみ。普段はアイドルグループ、PPP! PiXioNのメンバーとしても活躍している。まず印象に残ったのが、インタビュー時の細やかさ。役柄をイメージし易いように、芝居で使うカメラを取りに行ってくれたり、背景に気を遣ってわざわざステージに上り直してくれたりとホスピタリティのお手本のような存在だった。彼女もお芝居は初めての経験となり「すごく緊張しました」と話していたが、コミカルな印象の役柄を上手に表現していた。決まったキャラクターを演じることの難しさのほか、「こう来たから、こう返すというやり取りを自分の中で決めつけないで、ちゃんと相手の言葉を受け止めてから、返し方を決めようと、頭の中でグルグル考えています」と語っていた。また、役として“変態カメラマン”を演じることになり、舞台からハケる際に、アドリブで、いかに変態に見えるかを工夫していると話していた。

1606_mietamienai_7.jpg夏目愛海(中央)。

 最後に、もう一人忘れられないのが、役者として成長著しい夏目愛海。アリスインプロジェクトの舞台などで、何度か演技を見て「愛らしい女の子」という印象が強い彼女だったが、今回、特に物語後半の感情むき出しの演技が見物だった。愛する人を失った悲しみ、それを奪った相手への憎しみを込めて、暴力的な行動に出るシーンは怖くなるほどだった。終演後、話を聞いてみると、意外にも「楽しかったです」と語る彼女だが、これまでにない身体を使った演技に手ごたえを感じていたのかも知れない。実際、「バック転教室に通いたいです」などと話していて、舞台上で彼女のアクションが観られる日も近いのかも知れない。

 本作は、7月11日(月)発売の「ヤングコミック」2016年8月号(少年画報社)にてマンガ化、連載が決定している。舞台は、前述の通り、観客のアンケートでエンディングが変わるマルチエンディングになっていたが、さらに「第3の結末」が待っている可能性も。こちらもまた、楽しみである。
(取材・文/矢口 明)

1606_mietamienai_8.jpg出演者集合写真。

■劇団ドリームプリンセス 旗揚げ公演『ミエタミエナイセカイ』
【公演期間】2016年6月1日(水)~5日(日) 全7公演
【会場】新宿村LIVE
【脚本・演出】オクショウ
【企画・主催】ジャパンアワードプロモーション× アイエス・フィールド
【エグゼクティブプロデューサー】嶋田豪(アイエスフィールド)
【出演】
畠中清羅、佐藤聖羅(W主演)

関谷真由、太田希望、宮島小百合、川井優沙、青山ひかる、春川桃菜、星乃まおり、野々宮ミカ、鶴巻星奈、西谷麻糸呂、伊東紅、武田あやな、吉井柚華、平林あずみ、副島美咲、伊豆原もも、夏目愛海、河内愛稀、夏江美優、成瀬ちづる、増澤璃凛子、永井すみれ、森累珠、永井美夕、川満彩杏、横山あみ、三浦あくり、ひなのあや、秦野真由美、彩夏、まろか

石川恋

■マンガ版『ミエタミエナイセカイ』
【連載】「ヤングコミック」(少年画報社)
【原作】オクショウ
【作画】綾杉つばき
【あらすじ】
もしネット主人公の「仮屋崎純」は自己主張のできない弱気な高校3年生。その性格も相まって毎日不良にイジメられるばかりの毎日を過ごしていた。ある時純は、そんな自分を虐めてくる奴らを撃退しようと、悪さの証拠を掴むため学校に監視カメラを仕掛ける。
その結果、純はパソコンを通じて様々な映像を観ることができるようになり、毎日ひたすらその映像を観て暇を潰すようになった。しかしある時、カメラの映像を見ていると、なんと殺人事件の現場を目撃してしまう……。

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