“元乃木坂46畠中清羅×佐藤聖羅”W主演舞台『ミエタミエナイセカイ』ゲネプロレポート

1606_mietamienai_3.jpg主演・仮屋崎純役の佐藤聖羅。

 もう一人の主役、仮屋崎純役の佐藤聖羅も、初主演とは思えない程、しっかりとした演技を見せていた。舞台出演は約1年ぶり。ほぼ舞台に出ずっぱりの彼女は「シーン展開が速いので気持ちの切り替えをするのが難しかった」と語っていた。また、グラビアで活躍している佐藤が男子学生を演じるにあたって、胸にさらしを巻いて女性らしさを出さないようにするなど、苦労もあったようだ。役柄は、情けないイジメられっ子なのだが、実のところ優しく、正義感のある男の子。優柔不断な彼が、追われる身になって初めて自ら道を切り開くことが出来るようになる。その成長を佐藤が丁寧に演じていた。その過程もまた、見どころの一つではないだろうか。

1606_mietamienai_4.jpg神宮寺つかさ役の石川恋。

 神宮寺つかさ役の石川恋もまた、初舞台とは思えないほど、舞台上での存在感があった。今回、悲しい過去を持つ難しい役であったが、台詞よりむしろ表情で苦悩と葛藤を表現しきっていたように思う。ゲネプロ後の記者会見で、「苦労したことは?」との質問に「ご飯を買っても、買っても、足りないことです。舞台中に太っちゃうんじゃないかなと」と笑いをさそうコメントを残していた。100万部を超える売り上げの書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)のカバーモデルとして一躍有名になり、その後雑誌のグラビアやTVへの出演に忙しい彼女だが、役者としての資質も充分と感じた。今夏、東貴博プロデュースの舞台FIREHIP’S『海月の家の物語』や、7月公開の映画『コープスパーティー Book of Shadows』にも出演が決まっている。今後の活躍も期待したいところだ。

1606_mietamienai_5.jpgホムラ役の増澤璃凜子。

 そして、最も気になった役者は誰かと聞かれれば、「殺人鬼」ホムラ役の増澤璃凜子の名前を挙げたい。芝居の経験は、昨年公開の映画『Heavy Shabby Girl』への出演があるが、舞台への出演としては初めて。ファッションモデルらしい長身でステージ上に颯爽と現れ銃を向ける様が、実に美しかった。暗い過去を持つ役柄に沿うように、憂いを帯びた顔が印象に残った。ゲネプロ終了後に話を聞くと柔和な表情を見せ、役柄とは全く違った雰囲気。役とのギャップについて「やっていて辛い時期もあった」という。また、ファッションショーなどとは違い、「長期間、共演者の方と一緒にいることが初めてだったが、皆さんサバサバとした感じの方で、やり易かった」とのこと。「普段は変なキャラなんですが、ホムラ役としては、それを封印して演じています。増澤璃凜子として会うイベントとはまったく違う印象を与えられるようにしたい。『増澤怖っ!』と思わせるように頑張ります!」と意気込みを語っていた。

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