鉄道×萌えキャラ×オタの相性良すぎ!? 京都市営地下鉄「地下鉄に乗るっ」アニメ製作費1,000万円超が集まり「俺たちが育てた感がすごい」

1606_kyototikatetu.jpg『魚雷映蔵』公式サイトより。

 京都市営地下鉄PRプロジェクト『地下鉄に乗るっ』の萌えキャラ3人組が、自分たちのアニメ制作費用をクラウドファンディングでかき集め大きな話題になっている。なんと当初の目標金額100万円の10倍、約1,000万円もの資金が集まり、これには「アニメ化とか素晴らしい!! 仕事出来すぎ!」「1,000万とは凄いな」「パンツ脱いだ」とオタクたちも大興奮だ。

「地下鉄に乗るっ」キャンペーンは、もともと京都市交通局の公募職員とプロジェクト協力者で作られた「燃え燃えチャレンジ」班によって、地下鉄・市バスの乗客増に向けて作られたプロジェクト。職員の妻が絵を描いて生まれたのが、今回1,000万円をかき集めた萌えキャラ3人組の太秦萌・松賀咲・小野ミサだ。13年にこの3人のキャラクターを京都出身のイラストレーター賀茂川がリメイクし、「地下鉄に乗るっ」キャンペーンとして本格的にスタートした。

 茶色い髪を大きなリボンでまとめた3人組のまとめ役・太秦萌は太秦天神川駅、陸上部所属で金髪ショートヘアのスポーツ少女・松賀咲は松ヶ崎駅、黒髪ツインテールのクールなツッコミ役・小野ミサは小野駅からと、それぞれ駅の名前が由来となっている3人のビジュアルが公開されるやいなや、「太秦萌ちゃん可愛すぎ」「松賀咲ちゃんを応援するマン!」「小野ちゃんストライク過ぎて…」と、瞬く間に大人気に。

「地下鉄に乗るっ」はこれまで、ライトノベル化やアニメCM化も果たしており、今や群雄割拠の萌えキャラ界の中で確固たる地位を獲得している。「ラノベ読んで京都行った」「京都までイベントに来たぜ~」「CMの京都弁可愛すぎてもう京都住みたい」とオタクたちを京都に呼び込むことに成功しているようだ。

 今回おこなわれたクラウドファンディングプロジェクトは、「地下鉄に乗るっ」のアニメCMを制作したプロダクション「魚雷映蔵」が中心となって実施。100万円で制作確定、200万円で2分アニメ、600万円で5分アニメと、達成額が上がるごとにアニメの尺が伸びていく。3月18日にスタートされ、ほぼ丸一日の時点で260万円で既に2分超のアニメ制作が決定。そして最終日の4月26日までの約2カ月半で、目標金額の約10倍の1,042万2,000円を集めることに成功した。クラウドファンディングに参加したサポーターは648名なので、集まった金額を単純に割ると1人約16,083円の援助をしている計算になる。

 京都市営地下鉄の赤字経営により、来年度の制作費が確保できない中で苦肉の策としておこなわれたのだが、想像以上の結果に「まさかこんなに集まるとは…」「俺たちが育てた感がすごい」「ついにオタクがアニメを作る時代か」と感慨に浸る声も。

 鉄道×アニメということで、2009年におこなわれた「ミラクル☆トレイン」プロジェクトを思い出す声も多いようだ。「ミラクル☆トレイン」とは、女性向けに美しく擬人化された駅たちが、駅の情報や街の歴史を織り交ぜながら優しくエスコートしてくれるというもの。マンガ、小説、さらにはアニメ化まで果たしている。

「その昔ミラクル☆トレインというアニメがすでにあってだな…」「なめて見たらあれ意外と面白かったんだよな」「鉄道アニメの傑作といえばミラクルトレイン一択だって前から言ってる」と、イケメンばかりの女性向けアニメなのに、なぜか男性からも高評価。鉄道オタクに男性が多く、またアニメオタクと兼任している場合も多数見受けられるので、鉄道と萌えキャラの相性はとてつもなくいいのかも知れない。

 予定より大幅に支援を受けることができた「地下鉄に乗るっ」は、当初5月29日の「地下鉄の日」にアニメ完成版を公開予定だったが、9月の試写会へと予定を延期。後日、WEB用に再編集したバージョンを京都市交通局YouTubeチャンネルで一般公開する予定ということなので、3人組に会えるのを楽しみにしていよう。

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