声優誌レビュー「声優グランプリ」2016年6月号

小野大輔、水樹奈々に並ぶ快挙を達成!? 女性読者向け化が進む「声優グランプリ」6月号レビュー

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

1606_seigura.jpg「声優グランプリ」(主婦の友インフォス情報社)2016年6月号

■「声優グランプリ」(主婦の友インフォス情報社)2016年6月号
出版社…主婦の友インフォス情報社
発売日…5月10日(毎月10日発売)
価格……1167円+税
創刊……1994年

「声優グランプリ」6月号は、連載「もす。」100回記念スペシャルと題して、表紙&巻頭大特集に小野大輔が登場。「声グラ」の歴史のなかでも、100回を超えた個人連載は水樹奈々(168回/連載中)と小野のふたりだけとのこと。おめでとうございます!

 小野は今年2月にマウスプロモーションを退所し、フリーランスに転向している。特集内のインタビュー記事によれば、事務所所属時代の「もす。」は口述筆記。小野の言葉をライターがまとめていたそうだが、フリー転向を機に小野本人が執筆するようになったそうだ。

 そんな彼の記念すべき100回目の「もす。」では、ある声優志望者にアドバイスを求められたエピソードが綴られている。「20代後半から(声優を)目指すのは遅いですか?」と尋ねられた小野は、「遅くない」と答えたのだが、その後に続く内容が興味深い。声優志望者の質問をきっかけに「なぜ20代後半で遅いと感じるのか」との疑問を抱いた小野は、そう感じる人は「声優になることだけが目標になっているのでは」と分析。そして「一生の仕事にするのならば、早いも遅いもない」と結論づけていて、何とも含蓄がある。

 近年は養成所や専門学校も多いほか、10代でデビューする声優も珍しくない。アイドル売りも目立つだけに「若さを武器」と考える志望者も増えているのかもしれない。

 さて、そのほか今月号の「声グラ」で気になったのは……

梅原裕一郎、ヨガる】
連載「梅原裕一郎のいい塩梅。」でヨガに挑戦。これだけならば、さして取り上げるほどでもないのだが、グラビアのキャッチが実に卑怯だ。ヨガポーズで爽やかな表情を決める梅原、その横には「ヨガったら、気持ちヨガった!」の文字が……。いやさ、そういう意味じゃないと思うんだけど、やっぱり、そういう意味っぽいじゃんよ。

【なぜ、男性声優は「指貫グローブ」を愛用するのか】
14枚目シングル『SHOUT!』をリリースした宮野真守。グラビアでは指貫グローブをはめての登場となったが、彼に限らず、指貫グローブを着用している男性声優って多いですよね。もちろん、音楽関連の記事で楽曲がロック調のときに限られるのだが、メタルやロックのミュージシャンって、そこまで指貫グローブを着用しているイメージがないんだけどなぁ。

【声グラWEBの広告が渋すぎる】
自社広告として「声グラWEB」で配信中の「飯塚昭三の声優道」の宣伝ページが掲載されていたが、そのデザインが渋すぎる。深緑に白抜きの楷書体で「気づきを積み重ねて出てきたものこそが表現になる」。そしてジャケットを羽織った初老の飯塚御大の写真がドーン。このまま飯塚御大の手に青汁を持たせても、まったく違和感がないと思った。

 今月は男性声優オンリーの話題となったが、そう言えば昨年頃から「声グラ」の表紙に男性が登場する頻度が増えているような気がします。数年前まで、男性声優が表紙を飾るのは年に1~2回程度だったが、いまや2回に1回は男性声優だ。もしや、女性ファンが拡大しているのだろうか。今後は男性声優の取り上げ方にも注目しつつ、声優誌をチェックしていきたい。
(文/神楽坂隆)

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