“セーラーマケマケ”が登場!? 『美少女戦士セーラームーン』の新展開を最新の天文学から占ってみると……?

■外部太陽系戦士たちの“想いの強さ”が明らかに

1606_sm_08.jpg惑星のサイズを比べると……

 興味深かったのは、各惑星のサイズ比較と位置関係だ。圧倒的に大きな木星と土星。それを見た小林氏は、「ネット上で見たことがあるのですが、セーラー戦士を実際の惑星サイズに置き換えた画像があるんです。それで見ると、まこちゃんが超巨人で、セーラームーンが足下にちょこっといる感じで、とても面白いんですよ」と話す

 また、それぞれの位置関係についても、天王星、海王星、冥王星がかなり離れている。「原作や『Crystal』でもあったシーンなのですが、外部太陽系戦士のセーラーウラヌス、セーラーネプチューン、セーラープルートの3戦士が、前世において、それぞれの管轄で月を見守っていましたという回想が入るんですね。つまり、それぞれの惑星が存在する軌道上で、月を見守っていましたというシーンなのですが、これ、月は見えるんですかね? 見えないですよね。ずっと、月の王国のシルバー・ミレニアムを見守っていましたとサラッと言って終えるのですが、よく考えると距離感が全然違いますよね。……ということが、現実を見ると分かってしまう。見えるくらいの想いの強さということじゃないですかね」と小林氏はツッコミをいれていた。

■武内直子は太陽の黒点の姿を予見していた!?

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 そして、トークショーでは、実際に宇宙はどのように見えるのか、4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」を使って、観て行くことに。

 早速、月を映し出し、シルバー・ミレニアムがある晴れの海が見つかると、会場から「わー、すごい!」と歓声が上がった。つねに地球に同じ部分を見せている月。晴れの海は地球に向いた部分にあるため、月はいつもシルバー・ミレニアムを見せてくれているそうだ。また、“海”というのは、月の内部が今よりも温かかった昔、隕石が衝突してできた穴からマグマが出てきて、平らになった部分のことだと松本氏は説明した。

 一方、太陽の黒点については、「クイン・メタリアは、太陽の暗黒点から地球に降り注ぎ、地球で生まれると言う話でしたが、当時の観測技術では太陽の表面はぼやっとした感じにしか見えなかったんです。でも、『ひので』で見た画像は鮮明で、とても渦巻いているという表現がピッタリですし、クイン・メタリアが出てきそうですよね」と松本氏。当時の原作の絵が、「ひので」が撮った写真にとても近いのでびっくりしたという。

 また、惑星の公転をシミュレーションさせた松本氏は、「太陽のまわりを惑星はまわっていますが、特に水野亜美(水星)は速いです」とコメント。「一番太陽に近いところにいるから回転が速い。やっぱり頭の回転も速いですし」と話す小林氏に、「そういうことなんだろうと思います」と答えた。

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