ここまで、ほとんど人がいない場所をめぐっていたので、その人の多さに愕然。入場するにも行列、カレーを食べるにも行列。入ってからも、中は展示を見るというよりも人を見ているような感覚。休日ということもあってか家族連れの姿が目立ったが、興奮している子どもがいる一方で、お父さんのほうが興奮して子どもはつまらなそうな家族連れも。
なかば人の波にうんざりしながら展示を見ていれば、父親が高校生らしき息子に「お前の好きな『艦これ』のやつ、どこにおるんなら」と会話している姿が。なるほど『艦これ』は、誰もが知ってるタイトルになっているということか。
大和ミュージアムを中心に、潜水艦の中に入ることができる隣の「てつのくじら館」や、ゆめタウン呉は、多くの人で賑わっている。地元向けのショッピングモールであるはずのゆめタウン呉も、観光客を狙ってかお土産コーナーは充実し、『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌まで流している。
だが、そうした賑わいは街のごく一部にすぎない。
本来の街の中心であった駅の北側に行くと、雰囲気はガラリと変わる。古くからの商店も残る中通り商店街は、休日でも歩く人は少ない。かつてこの商店街は、ショッピングセンター・ポポロを中心に賑わっていたという。しかし、ゆめタウン呉のオープン以降、人の流れはガラリと変わってしまったのだ。商店街のアーケードを1本それると歓楽街も広がってはいるが、そこに見えるのはかつての賑わいの残照だ。しかし、そのうらぶれた風景の中にこそ、歴史を感じることができるのである。
『艦隊これくしょん~艦これ~』も『この世界の片隅に』も…… 本質は駅の北側──フライケーキとアイスもなかが夢に出てくる「呉」を聖地巡礼のページです。おたぽるは、PCゲーム、ゲーム、聖地巡礼、この世界の片隅に、広島県呉市の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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