「原作とイケメンの組み合わせで内容はテキトーでも観に行く人がいる」『GANTZ』作者が最近の実写映画化に苦言!!

 近年のマンガを原作とする実写映画で成功し、比較的原作ファンからの拒絶反応も少なかった映画といえば、『るろうに剣心』シリーズ(12、14年)や、先日第2作が公開された『HK 変態仮面』、『映画 暗殺教室』シリーズ(15年)、そして『オオカミ少女と黒王子』、『orange』などが挙げられるだろうか。やはりというか、いずれも原作のキャラクターや世界観に寄せようという努力が見られる作品ばかりだ。原作では外国人なのに日本人が演じて人気となったのは、いい感じにギャグへと昇華した『テルマエ・ロマエ』(14年)シリーズぐらいではないだろうか。

「少なくとも日本人の登場人物がほとんどの作品のみ映画化していい。外人設定のキャラを日本人がやると興ざめする」「世界観が無理な作品は成功する気がしない。進撃しかり、テラフォしかり」「ほんとに勘弁してほしいもんですな」というファンからの悲痛の声が多く届くのも無理はない。

 世界的に見れば、『アイアンマン』、『アベンジャーズ』などの各シリーズをはじめ、コミックが原作のマーベル作品が圧倒的な支持を得ている。マーベルのヒーローたちの世界を再現するために、本腰を入れてビジュアルを作り上げればファンは支持するものなのだ。予算の規模が違いすぎるだけなのかもしれないが……。

 映画『GANTZ』の成功も二宮や松山のファンのおかげだったのでは、という気もするし、イケメンを起用することが悪いとは言わないが、公開前から原作ファンの反発を招くような世界観ぶち壊し実写はもう少し謹んでほしいものだ。だが、『鋼の錬金術師』もジャニーズファンの動員でそこそこヒットしてしまうのだろう。二次元ファンの悩みの種は付きそうにない。

 なおネット上では、映画『デスノート』シリーズ(06年)、『カイジ 人生逆転ゲーム』シリーズ(09、11年)、『るろうに剣心』シリーズと、出演したコミック原作映画に良作が多い藤原竜也の評価が今さら再上昇中。「コミック、アニメの実写化で信じられるのは藤原竜也のみ」と囁かれ、ついには動画まで作られているほどだ。暇な人はググってみることをオススメしたい。

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実写映画界のひとつの頂点

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