任天堂『花札の遊び方』ページ作成、「思い出したように花札話出すの大好き!」と好評

1605_nintendohanahuda.jpg任天堂『ハナくん&ふだ先生の花札バトル道場!!』より。

 今月25日より、任天堂の公式サイト「ニンテンドーキッズスペース」内で「花札」の遊び方解説のページが公開された。この突然の試みに「え、何してんの?」「ゲームソフトだけ作ってろや!」「小学生に花札の遊び方を教えて一体何をさせる気だ」と、多くの“ニワカ”が動揺を隠せないようだが、もちろんこれには確固たる理由があるわけで……。

 今回任天堂が公開したサイトは「ハナくん&ふだ先生の花札バトル道場!!」というもので、5月26日現在は、第1回「花札ってなに?」のみ公開されており、花札は日本で生まれたカードゲームであり、記載された絵は1月から12月の松、梅、桜、藤、菖蒲、牡丹、萩、芒、菊、紅葉、柳、桐、を表しており、各月4枚ごとの全48札がある、それぞれには固有の点数がある、といった基礎的なことを解説。

 花札にはさまざまな遊び方があるが、2009年の細田守監督アニメ映画『サマーウォーズ』の物語の終盤で行っていた「こいこい」がポピュラーだろう。遊び方は出来役を作り、相手より先に上がれば勝ちといったもので、麻雀に近いとも言える。そして日本では古くから、「こいこい」が博打の1つとして遊ばれてきたという歴史がある。

 昨今は、一部プロアスリートなどによる賭博問題が世間を賑わせているといった背景から、今回の任天堂の花札紹介ページ公開は、一部のネットユーザーから「これって賭博推奨じゃないの?」「博打に慣れさせてガチャの抵抗をなくさせようとしてるな」「お子様に博打させるのかよ!」といった声も上がってしまった。

 しかし「さすが任天堂! 粋だな」「原点回帰か」「任天堂が思い出したように花札話出すの大好き」などの好意的な意見も。任天堂の歴史は1889年に山内房治郎が、京都市下京区にて花札の製造を開始したことにより始まっているからだ。任天堂はその後1902年に日本初のトランプ製造に着手、53年には日本初のプラスチック製トランプの製造に成功・量産開始と、長らくカードゲームを本業に行ってきており、77年にようやく家庭用テレビゲーム機「カラーテレビゲーム15」、「カラーテレビゲーム6」を発売した。

 最近では完全にゲーム会社と認識され(もちろんその通りなのだが)、元々花札を作っていた会社だったことを知らない若者もいるかもしれない。しかし社内にはその創業時の精神が根付いており、今回のページとは別に、以前より任天堂公式サイトには「花札の歴史・遊び方」というページが用意されてもいる。

 また、2015年の11月には全札に可愛らしい『スーパーマリオシリーズ』のキャラクターが印刷された『マリオ花札』も発売され、これまでに発売した『大統領』『都の花』『丸福天狗』と合わせると、任天堂は花札を4種類(それぞれに「赤」と「黒」があるので正式には8種類)も発売していることになる。

 今回の子供用の花札解説ページには「このページに1票!!」という投票ボタンが用意されており、票数に応じてランキングが変動するらしい。5月26日現在は1位~3位が「『Splatoon』を作った人たちってどんな人?」の第1回~3回、そして4位が「ゲームってどうやって作られているの?」、5位が「ぬりえプレゼント[星のカービィ ロボボプラネット]」だ。果たして花札解説はランキングに入ることができるのか、子供が花札に興味を持ってくれるのか、注目だ!

任天堂 マリオ花札 (赤)

任天堂 マリオ花札 (赤)

ヤッ! ハッ! イヤッフー! コイコーイ!

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