オタでにぎわったのも今は昔……『けいおん!』のモデルで知られる豊郷町が“聖地奪回”へ乗り出す!?

1605_toyosato.jpg「豊郷町観光協会」公式サイトより。

 アニメやゲーム、マンガなどの舞台やモデルとなった、実在の土地へファンが観光に訪れる“聖地巡礼”はすっかりお馴染みの現象。劇場公開から半年以上経って、まだ舞台挨拶が行われる予定があったりと、劇場版が大ヒットになった『ガールズ&パンツァー』で知られる茨城県・大洗町をはじめ、『らき☆すた』の埼玉県・久喜市(旧・鷲宮町)も、アニメの展開が終了して約8年が経った今でも根強い人気を誇るが(美水かがみによるマンガは元気に連載中)、一方で訪れるファンの数がめっきりと減った聖地もあるようだ。

 それが滋賀県・豊郷町。『TVアニメけいおん!』が放送されるや、作中で描かれる学校が豊郷町の豊郷小学校の旧校舎(国登録有形文化財)をモデルにしているのでは、といわれるようになり、日本中、中には海外からもファンが訪れる“聖地”となった。町も旧校舎内に『けいおん!』の音楽部部室を再現してみたり、お茶を飲めるスペースを作ったり、定期的にイベントを開催したりと、アニメファンを迎え入れる態勢を整え、温かくもてなしてきた。

 だが、2011年12月公開の『映画けいおん!』を最後にアニメの制作は幕を閉じ、かきふらいによる原作マンガも「まんがタイムきららキャラット」(芳文社)12年8月号を以って連載終了。根強いファンを擁した『けいおん!』ではあったが、続編がほぼ期待できない状況とあって、観光客数は次第に減少。26日付けの朝日新聞の記事によると、豊郷町内の観光客数はピークの5万人から現在は1万人ほどとなってしまったという。

 そこで、豊郷町は再び聖地として脚光を浴びるべく、立命館大学と連携。豊郷町発祥とされる“江州音頭”のリズムを取り入れ、同大学OBのボカロP「戦車P」が作曲・作詞した新曲「音は繋つなぐ、街の絆を。」を作成。ボーカロイド・初音ミクが歌い上げる同町の魅力をアピールするPRソング動画を、4月12日より公開している。

 この動画で観光客が果たして再び増加するのか。それより短くてもいいから京都アニメーションにPR動画でも作ってもらえばよかったんじゃないか、京アニもアレとかコレとか作っている暇があるなら、『けいおん!』のことも思い出してあげてください……などと考えなくもないが、豊郷小学校・旧校舎をはじめ、見どころはそれなりにある豊郷町。

 流行り廃りが出てしまうのはいたし方ないところではあるが、かつての『けいおん!』ファンは「音は繋つなぐ、街の絆を。」動画を眺めつつ、たまには豊郷町を訪れ、『けいおん!』の思い出に浸ってみてはどうだろうか。

オタでにぎわったのも今は昔……『けいおん!』のモデルで知られる豊郷町が“聖地奪回”へ乗り出す!?のページです。おたぽるは、アニメ話題・騒動の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!