今回の日本作品は8作品! 第16回広島国際アニメーションフェスティバルのノミネート作品が発表

 5月26日、広島市政記者クラブにて「第16回広島国際アニメーションフェスティバル」のノミネート作品が発表された。今回の応募作品は78の国および地域から2,248作品がエントリー、前回(2014年)の2,217作品を上回り最多記録を更新した。

1605_hiro16nomi1.jpg前回(2014年)の会場正面

 1985年から始まった広島国際アニメーションフェスティバルは、フランスのアヌシー、クロアチアのザグレブ、カナダのオタワとならぶ、世界4大アニメーションフェスティバルの一つ。ならびに日本初のアカデミー賞公認映画祭としても知られ、コンペティションでグランプリを受賞した作品は、アカデミー賞のノミネート候補として勘案されることになる。

1605_hiro16nomi2.jpg前回(2014年)来場の水江未来監督

 当フェスティバルにおいて、ノミネート作品から各賞を決定するコンペティション部門は、短編のみを対象としているのが特徴だ。また、応募作品数の多さは、当フェスティバルが隔年開催であることも作用している。デジタル化により制作環境を整えやすくなった背景から、隔年で開催・2年期限で作品を募集していた他国のフェスなどでは、通年に切り替える事例が増えてきた。今回の審査期間は5月9日から25日までと通常通りだが、応募総数が2,000作品を超えた辺りから、選考委員の体力面などを心配する声も囁かれている。

 気になるノミネート作品は60作品。そのうち日本からは8作品が選ばれた。前回は開催国にも関わらず、異例の“ノミネート無し”となり衝撃が走っていただけに、今回は安心だろう。日本で開催しているとはいえ、世界中の作品と競っているのだと、改めて意識させられる。

1605_hiro16nomi3.jpg前回(2014年)来場の山村浩二監督

「第16回広島国際アニメーションフェスティバル」は8月18日から22日にかけて開催される。日本からの作品は18日に『AGE OF OBSCURE』(水江未来 /小野ハナ)と『サティの「パラード」』(山村浩二)、19日にスペインとの共同制作『ANOTHER MEMORY』(フラン・ブラヴォ)、『FEED』(岡崎恵理)、20日に『The Eye of the Storm』(平岡政展)と『MASTER BLASTER』(冠木佐和子)、21日に『ナポリタンの夜』(坂元友介)と『幕』(水尻自子)という上映予定となっている。受賞する作品が出てくることを期待したい。
(取材・文/真狩祐志)

■第16回広島国際アニメーションフェスティバル
http://hiroanim.org/

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