「本当に出るの?」という逆風の中、『風塵乱舞』放送直前に『アルスラーン戦記』第15巻が無事発売!

1605_yoshiki01.jpg『戦旗不倒 アルスラーン戦記15』(光文社)より。

 7月からTVアニメシリーズ第2弾、『アルスラーン戦記 風塵乱舞』(MBS/TBS系)の放送も控える中、一部ファンからは「本当に出るの?」と不安がられながらも、2年ぶりのシリーズ最新巻『戦旗不倒 アルスラーン戦記15』(光文社)が20日に無事発売となった。

『アルスラーン戦記』は、田中芳樹によって執筆、角川文庫および光文社のカッパ・ノベルスレーベルで出版されたファンタジー・戦記小説シリーズ。中世ペルシャをモチーフとした王国パルスを舞台に、英雄たちの戦いや国家間の駆け引きを描いた大河ドラマで、『銀河英雄伝説』や『創龍伝』などと並ぶ田中芳樹の代表作だ。

 だが、1986年の第1巻『王都炎上』発売以降、92年発売の第9巻『旌旗流転』までは順調に巻数を重ねたものの、そこで刊行はストップ。第10巻『妖雲群行』発売は99年と、約7年も間が開いてしまう。さらにその後、何があったのかは分からないが、出版元は角川から光文社へ変わり、2003年2月から04年2月にかけてカッパ・ノベルスから第1巻から10巻までを再発行(1冊に角川時代の文庫2冊分収録)。

「あ、この流れで第11巻以降も発売されるんだな!」という読者の期待がようやく届いたのか、第11巻『魔軍襲来』は05年9月発売。その後06年に第12巻『暗黒神殿』、08年には第13巻『蛇王再臨』が発売されたものの、またここで刊行がストップしてしまう……。

『蛇王再臨』からしばらくは音沙汰もなく、さすがのファンも「これはダメかもしれないね」と思いかけていたころに届いたのが、13年8月号から荒川弘によるマンガ化&連載開始(「別冊少年マガジン」)、さらに『アルスラーン戦記』以上に絶望視されていた、スペースオペラ『タイタニア』22年ぶりの続刊リリース! という大ニュース2本である。さらに、14年2月には第14巻『天鳴地動』が6年ぶりに発売を迎えた。

「遅筆」のイメージがある田中芳樹だが、60歳を過ぎてからも1年に2冊ずつぐらいの発行ペースは保っており、15年には『タイタニア』をしっかりと完結編させている(全5巻)。

 今回は15年1月から放送された、荒川弘版のマンガを原作とするTVアニメ『アルスラーン戦記』の第2シリーズ放送開始にあわせての最新巻発売となったのだろう。次巻の第16巻で完結となる予定と、以前、田中芳樹の事務所スタッフがTwitterなどにて語っていたこともある。もう「ハゲ、はよ書け」とかネットで悪口を言わないので、ぜひ一気呵成に16巻に取り掛かってほしいものだが、どうなるのか。期待しすぎると疲れるので、控えめに待ちたい。

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