女性漫画家を襲ったトラブル「知らぬ間にエロゲ絵師になっていた」悪質なゲーム会社に非難轟々!!

女性漫画家を襲ったトラブル「知らぬ間にエロゲ絵師になっていた」悪質なゲーム会社に非難轟々!!の画像1『プレイステーション』公式サイトより。

 2014年11月20日に発売されたPSP用ソフト『マーメイド・ゴシック』(QuinRose)の制作の裏側で、まるでAVさながらの「イメージビデオ撮影と聞いて行ったら裏ビデオ撮影だった」並みの事件が起こっていたことが、「産経WEST」の取材により明らかとなり、話題になっている。

『マーメイド・ゴシック』は童話「人魚姫」を題材にした女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。プレイヤーからは「立ち絵はどのキャラも文句なしにかっこいい」「絵もキレイで奇抜な髪色キャラとかもいないし、立ち絵、服装、雰囲気が本当海外ぽくておしゃれ」と、同作のイラストを褒める声が多かったが、これを手がけたのが女性マンガ家Aだった。

 そして2015年の夏、Aは『マーメイド・ゴシック』のソーシャルゲーム移植の話を制作会社から聞かされた。最初の契約時点で移植の可能性は聞かされていたので、Aはこれをすんなり承認。こうして『マーメイド・ゴシック』のアプリ版が発売されたのだったが、それがなんとR18の大人向けだったのだ。

 もちろんAはそのようなイラストなど手がけておらず、ゲームを配信、提供する会社は「アイコラ」のような手法でAの手がけたイケメンたちの裸イラストを作成し、性行為シーンなどを付け加えて勝手に販売していたという。これを知ったAは訴訟を起こしたのだが、提供会社は代理人を立てることも、出廷することも、書面の提出もなかったという。こういった態度を受け、裁判所は一連の行為を「極めて悪質な改変行為」と判断し、提供会社に対して600万円の賠償命令を出したのだった。

 この事件に、ネット上では「ひでぇなぁ…なぜ作者の力がこんなに弱いのか」「それは怒るわな」「知らぬ間にエロゲ絵師になってるって怖いな」とAに対して同情の声が多く集まり、提供会社には「制作会社はいわずもがな提供会社もクソすぎるな、今更だし分かっていたが」「顔と体が明らかに違ってたりするもん、もう塗りから違うレベルで雑コラすぎる」と批判の声が噴出した。しかし中には「乙女ゲーって元々エロゲーじゃないん?」「同じようなもんだと思ってたけど違うんだな」「ホモゲーとも違うのか」といった声も上がっていたのでそこらへんを少し紹介。

 今回事件で上がった『マーメイド・ゴシック』のような、いわゆる乙女ゲーと並べて語られることが多いのが、「BLゲーム」「美少女ゲーム」「エロゲー」だ。乙女ゲーはプレイヤーが主人公の女性になりきって、登場するイケメンたちとの恋愛を楽しむ女性向けのもの。一方BLゲーは男性が主人公で、その男性がほかの男性と恋愛するようすを見てニヤニヤしながら楽しむ“腐女子”向けのもの。そして美少女ゲーはカワイイ女の子がたくさん登場してブヒブヒ楽しむ男性向けのもの、といった違いがある。

 そして、これらにアダルト描写があると「エロゲー」となり、晴れて18禁に繰り上がるわけだ。すなわち乙女ゲーやBLゲーにも、ものによってはエロ描写があり、ジャンルもそれぞれ、「七世紀の日本を舞台に繰り広げる、和風ファンタジー恋愛」「幕末純愛物語」「凶悪犯に強制的にBLを強いられる生徒」など多岐にわたる。

 このように女性向けアプリは山のようにあることから、18禁ものとそうでないものの垣根は今後低くなっていくだろうことが予測されるが、クリエーターを無視し、勝手に作品を改ざんしてしまうようなことだけは、許されることではない。

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