『時をかける少女』が新たに作られ続けることの意味──【少女による時間飛翔論】

1605_tokikake.jpgドラマ『時をかける少女』(日本テレビ系)公式サイトより

 先日、7月から日本テレビ系にて、黒島結菜主演の『時をかける少女』が連続ドラマ化されることが発表された。

 ネットなどでの反応については、すでに報じられている通りだが、ここでは、一体この物語の何が私たちを惹きつけるのか。これまでの主だった作品の中から、主演女優をキーにして、その謎を紐解いてみたい。

 まずは、原作の設定と基本となるストーリーを見ていこう。

 原作が発売されたのは1967年。今から50年ほど前である。舞台も当然、その時代と考えていいだろう。

 主人公・芳山和子は中学3年生。

 ある日の放課後、理科実験室でラベンダーの香りの気体を吸い、気を失ってしまう。その日から、彼女にはタイムリープ(時間跳躍)の能力が備わってしまうのだ。

 同級生の深町一夫、浅倉吾朗とともにその謎を解き明かそうとする和子。そして彼女はタイムリープによって、最初に気を失った時の理科実験室に行く。

 そこには、深町一夫が待っており、彼が未来からタイムリープしてきた研究者であることを告げられる。

 続けて一夫は、和子のことを好きになってしまったと伝える。突然の告白に面食らいながらも、和子も一夫に対して淡い思いを抱くのだった。そして一夫は未来に帰っていく。和子をはじめ、この時代に関わった人の、自分に関する記憶をすべて消し去って──。

 エッセンスは3つだ。時間、恋愛、記憶。

 後に作られる作品は、原作に忠実なものも、時代やストーリーをまったく新しくしたものもあるが、この3要素(どれに重きを置くかの差こそあれ)は取り入れられている。この点を意識しながら、この先を読んでいただきたい。

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「待ってられない 未来がある。」

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