『ガルパン劇場版』再び9位ランクイン!! 『まどマギ』超え＆深夜アニメ歴代2位も間近!! 『ガンダムオリジン』もトップ10入り【週末映画興行成績】

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『ガールズ＆パンツァー』公式サイトより。

　5月21日～5月22日分の週末映画興行成績（興行通信社）が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

　今週も首位はディズニーの『ズートピア』。これでゴールデンウィーク明けから3週連続で1位と絶好調。週末2日間で動員37万5,137人、興収5億407万3,100円を記録して、累計動員は350万人、興収は45億円を突破した。次いで、2位に阿部サダヲ主演の『殿、利息でござる！』、3位に佐藤健主演の『世界から猫が消えたなら』、4位に『名探偵コナン 純黒の悪夢』と、ここまでは先週より順位の変動はない。

　5位には阿部寛主演の『海よりもまだ深く』が初登場でランクイン。『海街diary』『そして父になる』の是枝裕和監督が、阿部と3度目のタッグを組んで制作したこの作品は「第69回カンヌ国際映画祭『ある視点』部門 正式出品作品」となったことでも注目されている。

　その後は、6位に佐藤浩市主演『64 ロクヨン 前編』、7位にアメコミ原作のハリウッド映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』、8位に『映画クレヨンしんちゃん 爆睡！ユメミーワールド大突撃』と、人気映画がトップ10内で踏みとどまっている。

　そして9位には、全国のオタクの皆さまお待たせしました、我らが『ガールズ＆パンツァー　劇場版』（以下、『ガルパン』）が公開27週目にして奇跡の大躍進、先週の28位から大きく順位をあげてランクイン。2015年の11月21日に、全国77館での上映と小規模でスタートしたのだが、口コミでの大評判、爆音上映、4DX上映と、さまざまな要因で人気を保ち続け、今月21日より、公開27週目にして異例の全国153館の劇場での上映＆再上映がスタートし、累計動員120万人、累計興行収入20億円を突破した。

　27日には本作のBlu-ray&DVDが発売を控えているにも関わらず、この人気というのは第27週目来場者特典として、「生コマフィルム」をプレゼントしている“ドーピング”のせいだとも揶揄する声が上がっていたりもするが、深夜アニメ映画のドーピングはもはや当たり前。現在公開されている『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』でも、入場者にオフィシャルカードを配っていたのだから、「生コマフィルム」なんて可愛いものである。ここまできたなら、とことん記録を伸ばし、深夜アニメ映画の歴代興収2位の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』（20億8,000万円）を抜くことはもちろん、1位の『ラブライブ！The School Idol Movie』（28億6,000万円）も超えてしまうことまで期待だ！

　今週のオタク注目作はもう1つ、10位に初登場で『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』がランクインした。原作はTVアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインや作画監督などで知られる安彦良和が、2001年より10年間に渡り描き、累計発行部数1,000万部を超える大ヒットとなった漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』（角川書店）。2015年より全4話構成でのOVA制作が行われ、この度は第3話のBlu-ray&DVD発売にともない2週限定で劇場公開されている。上映規模は全国で15館と非常に小さいのだが、それでもオープニング2日間で動員4万224人、興収5,257万9,200円を記録している。

　来週は『ガルパン』が『まどマギ』を抜いて、深夜アニメ歴代2位の記録を打ち立てることが予測されるが果たして。さらに“実写俳優”山崎賢人と二階堂ふみのW主演実写映画『オオカミ少女と黒王子』が初週でどこまで興収を伸ばすことができるかにも注目。なお、実写映画と言えば鈴木亮平主演の伝説のギャグマンガを実写化した第2弾『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』を応援したいところだが、先週初登場13位でスタートして以降、今週もトップ10入りはならなかった。しかし「ぴあ初日満足度ランキング1位」「Yahoo！映画3.94点」（5月24日現在）と鑑賞者からは高い評価を得ているので口コミによる増員は期待できる。売れっ子俳優鈴木亮平がギャグ漫画のためにここまで体を張ってくれた作品が、良い結果になることを願っている。