ゴッホの「ひまわり」やフェルメール作品が美少女ロリに変身!? 世界の名画を“萌え化”した書籍発売「面白いじゃん」VS「原画に対する冒涜だろ」と賛否両論

1605sekainomeiga.jpgサイドランチの公式Twitter(@Sideranch)より。

 世界の名画を日本の人気絵師たちが模写(?)したイラスト画集『絵師で彩る世界の名画』が、株式会社サイドランチから5月26日に発売されることが決定。ゴッホの「ひまわり」や、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」など、世界的に有名な絵画たちの“萌え絵”化に、「原画に対する冒涜だろ」「余計なことすんな」という厳しい声もあれば、「いいじゃん、おもしろそう」「美術詳しくないけど、これは見てみたい」と世間の意見が真っぷたつに割れた。

 賛否両論となっている『絵師で彩る世界の名画』は、マンガやゲーム、アニメなどで活躍する“絵師”によって、世界中で愛され続けている名画を現代風にアレンジしたイラストを紹介するもの。ゴッホの「ひまわり」やモネの「日傘をさす女」をはじめ、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」やボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」、さらに「叫び」で有名なムンクやピカソの作品など、全43点を掲載。

 気になる中身だが、ゴッホの「ひまわり」には花ひとつずつに小さな女の子が描かれ、印象派として有名なマネの「フォリー・ベルジェールのバー」の女店主は爆乳美少女に、その他「日傘をさす女」や「蛇使いの女」に登場する女性はみなロリ美少女に変えられている。これには「いやいや、ひど過ぎるだろ」「画家本人が生きてたら、名誉毀損レベル」「誰がこんなくだらねぇもん考えるんだよ」と非難轟々。

 話題は人気漫画家のしろやイラストレーター・和遥キナ、メカデザイナーのほるまりんなど企画に参加した絵師にまで及び、「絵師としては良いかもしれんけど、絵画やるのはやっぱ無理だな」「原画とのレベルがあり過ぎて、逆にかわいそう」「絵師さんも嫌な仕事なら断れば良いのに」などと、参加した絵師たちを哀れむ声が聞こえてくる。

 しかし、当の絵師たちは案外乗り気なようで、表紙の「真珠の耳飾りの少女」を担当した和遥キナは自身のツイッター(@kazuharukina)で「表紙イラストは和遥キナ描きおろしです☆」と投稿。メカデザイナーのほるまりんもツイッター(@horuma_rin)で「一足先に献本いただきました。冒頭の美術史解説ページが面白みをさらに増しています!」とコメントしている。ファンたちの懸念をよそに、絵師たちは名画模写を楽しんだようだ。

 画集はイラストだけでなく、原画である名画の紹介や解説も掲載。美術史年表やコラムなども充実しているので、「斬新な発想ww」「絵は好きだけど、昔の絵は見ないからなぁ。これ欲しい」「ごちゃごちゃ言う奴もいるけど、別に良いんじゃない? これ見て本物に興味持てばそれで良いわけだし」と普段芸術と関わりが少ないという人をはじめ、わりと好評な意見も多く上がっている。

 また、発売前にもかかわらず、Amazon本の新着ランキングでは5月23日時点で25位にランクイン、イラスト画集ランキングではすでに1位を獲得しているほど、とにもかくにも話題となっていることは間違いない。

 芸術家にとって模写とは、自分の技術を高めるために欠かせない仕事。日本の絵師たちの画力を上げるためにも、日本人の芸術力を上げるためにも画期的な試みなので、世界の巨匠たちへのオマージュと柔軟に考えて、反対派の人たちも楽しんでみてはどうだろうか。

ナポレオン (ビジュアル選書)

ナポレオン (ビジュアル選書)

第2弾ではぜひこいつを萌え化して欲しい

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