林 とはいえある意味、同じく閉鎖空間を舞台にした作品ではあるかもしれませんね。ただ場所から場所への移動感は大事にしていました。ちゃんと本当の地図にキャラの家の場所を書き込んだり、実際にロケハンに行って秋葉原を歩いてみたりして、リアルさを追求しています。ファンの皆さんがプレイ後にその場所を訪れた時、嘘だと思われないようにすることで、キャラクターが自分と同じ世界に生きているんだって感じ取れる形にしてあるんです。それは『CHAOS;HEAD』も『ROBOTICS;NOTES』(12/5pb.)も『CHAOS;CHILD』も同じで、実際の場所を舞台にする作品ならではのこだわりです。
──打越さんは『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』(13/5pb.)でシナリオライターという形で、林さんの作品に参加されましたね。
林 シナリオを打越さんにお願いしたら、エクセルで設計図みたいなプロットが来たんですよ。それを読み解くのにまず数日かかかりました(笑)。でも読み解いた瞬間、「そうか!」っていうアハ体験がありましたね。あの瞬間を求めて打越さんにシナリオをお願いしたというのはあります。
打越 やった時はすごいプレッシャーがありましたが、そこで逃げちゃいけないと思ったんです。また林さんと組んでゲームを作りたいですよ。
林 打越さんがギミックや世界観、構造を作って、僕がキャラクターを動かしていく、というのはどうですか?
打越 いいですね。ちなみに今、どんなことに一番興味があります?
林 やっぱりSFですね。ただ、ガチガチのハードSFは苦手なんです。
打越 スペースオペラをSFと言っていいのかわかんないですけど、僕も『伝説巨神イデオン』(80/TVアニメ)や『スタートレック』(66~/ドラマ、映画)のような作品をやりたいなと思っているんです。みんなで大きな宇宙船で移動するのって楽しそうじゃないですか。
林 艦隊の中の兵士たちの日常とか楽しそうですよね。『機動戦艦ナデシコ』(96~/TVアニメ)みたいな感じもいい。
打越 ある意味閉鎖空間でもあるし、グラフィックコストもそんなにかからなさそうですし(笑)。
『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』発売記念 打越鋼太郎『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』×林直孝『STEINS;GATE』 極限対談「アドベンチャーゲーム」編のページです。おたぽるは、PCゲーム、ゲーム、スマホゲーム、スパイク・チュンソフト、インタビュー、ANONYMOUSCODE、ZERO ESCAPE 刻のジレンマ、テルマー湯、プラスティック・メモリーズ、打越鋼太郎、林直孝、STEINSGATEの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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