『週刊朝日』の表紙に『ガンダム』が!! 『アトム』『ドラえもん』『サザエさん』と並ぶ偉業にファンは「敢えて言おう、買いであると」

1605_syuukanasahi.jpg『朝日新聞出版』公式サイトより。

 今月17日発売の『週刊朝日』(朝日新聞出版)の表紙を、アニメーターでマンガ家の安彦良和が描き下ろした『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルとガルマ・ザビのイラストが飾り、「敢えて言おう、買いであると」「安彦先生の描く人物は素晴らしいの一言!」「ガンダムファースト世代にとってはヨダレもの」と注目を集めている。

 気になる内容だが、アニメの制作秘話などについて語っている安彦と『ガンダム』ファン及川光博との対談や、名台詞クイズ、トリビアなどのガンダム特集といったラインナップが並ぶ。これは、今月21日より全国15館でイベント上映が開始となる、アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』に伴った企画。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(以下、オリジン/KADOKAWA)はTVアニメ『機動戦士ガンダム』で作画ディレクターや、キャラクターデザインなどを務めていた安彦が描いたマンガ。同作ではTVアニメ版をベースに物語を再構築、さらに設定も現代の文化を反映したり、矛盾点を取り除くなどして改変されている。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』は、シャア・アズナブルを中心に、ガルマ・ザビやセイラ・マスなどお馴染みのキャラクターたちが登場する、「一年戦争」開戦前のストーリーが語られる。

『オリジン』の評価は賛否両論と分かれており、良い方の理由としては「リアルで緊迫感も増して登場人物の心理描写もよく描けている」「ジオンが単なる悪役ではないことがわかって新鮮」「メカデザインやWBの進路など細かい変更が更にリアリティを増している」「アニメでは説明不足だったりしたところが補完されている」など、矛盾点を無くしたこと、ドラマ性が増したことが、結果としていい具合に大人向けとなり評価されているようだ。

 一方で、悪いと感じる理由としては「ストーリーをしっかり描くのは良いがテンポが悪い」「シャアの幼少期の部分はつまらなかった。間延びしてた」「大物になったキャラと極端に小物になったキャラの差が激しい」など、ドラマ性が高まった分テンポが悪くなってしまったこと、やはり改変が受け入れられないといったものだった。

 だが、そうはいっても大注目作品。それは『週刊朝日』の表紙を飾るということが物語っている。『週刊朝日』は1922年より刊行されているが、マンガ・アニメのキャラクターが表紙に起用されたのは、89年に手塚治虫とともに掲載された『鉄腕アトム』のアトムが初。その後は2008年に『課長島耕作』(モーニング)の島耕作、10年に『ドラえもん』のドラえもん、12年に『サザエさん』のフグ田サザエ、15年に『タッチ』の浅倉南と上杉達也(記事参照)、『妖怪ウォッチ』のジバニャンとUSAピョンと数えるほどしかない。

 もちろんこのラインナップに『機動戦士ガンダム』が並ぶことは、ネームバリューや知名度を考えればあまり不自然ではなく当然とも言えるが、ファンからすればとても嬉しいものだろう。次に『週刊朝日』の表紙を飾るマンガ・アニメのキャラクターは誰なのか? ここに掲載されれば国民的作品の仲間入り!?

週刊朝日 2016年 5/27号 [雑誌]

週刊朝日 2016年 5/27号 [雑誌]

敢えて言おう、買いであると

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