腐女子狙い? それともガチ!? 「anan」の“おそ松愛”が溢れた『おそ松さん』特集を読む

1605_anan_oso.jpg「anan」 (マガジンハウス) 2016年5月18日号

 昨年10月に放送開始されるやいなや、爆発的な人気を獲得したアニメ『おそ松さん』。“おそ松効果”か、特集が組まれた『アニメージュ』(徳間書店)、『PASH!』(主婦と生活社)といったアニメ誌の重版が決定するなど“社会現象”を引き起こした六つ子たちが、ついに「anan」(マガジンハウス/5月11日発売号)に登場! 今回は、長年さまざまなトレンドを追ってきた「anan」が、『おそ松さん』をどのように取り上げたのか、見ていきたい。

「anan」の表紙を飾る人といえば、ジャニーズタレントや人気の俳優・女優のイメージが強いが、今回は白いシャツとジーパンをさらりと着こなし、ソファーの上で各々ポーズを決めている六つ子。表紙イラストをはじめ、付録のステッカー、誌面グラビアのイラストは『おそ松さん』のキャラクターデザイン・浅野直之の描き下ろしだ。今号の「anan」は手相特集と平行して『おそ松さん』も特集されているのだが、表紙は六つ子、しかも「浅野直之描き下ろし!」と、アニメオタクにしか響かなそうなキャッチを入れるところを見ると、「anan」も“おそ松効果”を狙っているのかな……なんて思ったり。

 おそらく“おそ松効果”を見込んだ上で取り上げた部分もあるのだと思うが、 特集のトビラにあるリードを見ると、「anan編集部もご多分に漏れず(注:『おそ松さん』に)ハートを鷲掴みにされました。この企画、構想&制作に半月をかけた、かなり本気な特集です」という一文が。編集部内にいる“おそ松ガール”の本気&やる気がうかがえる。

 そんな「anan」の『おそ松さん』特集、“「anan」に六つ子がやってきたらこうなる”という妄想が詰め込まれていて、アニメ誌では見られない六つ子の姿を拝むことができる。いつものパーカー姿ではなく、なんだかオシャレな服に身を包み、「anan」編集部のインタビューに応じる六つ子。「童貞をこんなふうに取り上げるってこの雑誌、大丈夫?」(おそ松)、「撮影の感想は……じごく」(一松)、「ぼく選手名鑑にずっと載りたかったんだ」(十四松)と六つ子たちはわりといつも通りのテンションではあるのだが、ファンにとって垂涎の代物になっていることは違いないだろう。

 ほか、櫻井孝宏中村悠一神谷浩史福山潤小野大輔入野自由といった『おそ松さん』声優のインタビュー、監督の藤田陽一とシリーズ構成・脚本の松原秀の対談が掲載。ほとんどの面々が“ananデビュー”となる。なお、女性人気を集めた『おそ松さん』だが、藤田監督はいわく「女子ウケはまっっっっったく考えてなかった」とか。

 そして、「anan」だからこそ実現した企画とも言えるのが、同号の手相特集で監修を務めた手相占い師・日笠雅水氏による「六つ子の手相」。このためにアニメを全話見た日笠氏が、性格や行動から六つ子たちの手相を予測するというものだ。たとえば、「カッコつけ屋のカラ松は、感情線より想像力を表す金星環が濃く流れ、金星環の流れが切れ切れになっているかも。想像力より妄想力が勝っている証」など、分析はどれも妙に的を射ている。

「anan」編集部の本気が『おそ松』ファンにも届いたのか、ネットでも好評の声が多い今回の特集。ちょっと前にネット上で男性声優が「anan」の表紙を飾っているコラ画像が女性オタクを中心に流行ったりしたが、“オシャレ×オタク”というのは、意外にも女性オタクウケが良いということなのだろうか。

 ちなみに、『おそ松さん』特集からは話がそれるが、現在「anan」では『ファイナルファンタジー』のキャラクターデザインでおなじみの天野喜孝が「十二星座占い」のイラストを担当している。今回改めて読んで知ったので、追記したい。
(文/月島カゴメ)

anan (アンアン) 2016/05/18号

anan (アンアン) 2016/05/18号

S◯X特集にも出てくれ~~~~

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