約30年の時を越えたオマージュにファン歓喜! 視聴率19.1%、復活傾向の『真田丸』第18話ざっくりレビュー!!

 また、次にグッときたセリフはというと、パパ幸が隙あらば秀吉を裏切ることも辞さない態度を示しながら、信繁(堺雅人)に放った「お前なら(大坂城を)どう攻める?」というセリフ。実は1985年から86年にかけてNHKで放送された連続TVドラマ『真田太平記』にて、当時33~34歳の草刈正雄が演じる真田幸村が、渡瀬恒彦演じる真田昌幸に「左衛門佐、わ主ならどう攻める?」と問いかけられるシーンがあるのだ。

 約30年の年月を経て繰り出されたオマージュに、中高年の歴史ドラマファンは「三谷、やりやがった!(歓喜)」「草刈さんも感慨深いだろうな」「これはよいオマージュ」と、大興奮。

 個人的には信幸が悲しげに信繁に吐いた、「我らは生まれてくるのが遅かった」も、印象に残った1シーン。今後の昌幸と信繁に降りかかる展開を思うと、実に胸にくるセリフだった。何かもう、昌幸が小さく見えてきて、すごく悲しい。創作物ではよく伊達政宗に言わせているセリフだが、伊達政宗なんぞは、20年早く生まれていたってどうせ中央には影響なかっただろうが、これはいいセリフだったと思う。

 派手な戦闘シーンはなくとも、メジャーな戦国大名・武将の腹黒さ満点なやり取り、裏のかき合い、そしてオマージュと『真田丸』らしさが詰まった第18話「上洛」。高視聴率も納得の面白さであった。

 記憶喪失となっていた信繁の姉・松も記憶を取り戻すという救いもあった。これで声優・高木渉演じる小山田茂誠も再び登場してくれることだろうし、姫武将大好きなダメな戦国ファン待望の、小松姫(稲/吉田羊)も本格的に物語へ登場してくるようだ。来週の展開も楽しみである。
(文・馬場ゆうすけ)

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