リコついに“消滅魔法”習得!? 「カワバンガ!」って叫びたくなる事態発生【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】

160510_pc14.jpgABC放送『魔法つかいプリキュア!』公式サイトより。

『魔法つかいプリキュア!』(以下『まほプリ』/テレビ朝日系)をオタク目線で毎週追っかけてお伝えする、【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】。5月8日放送の第14話「みんな花マル!テスト大作戦!」は、津成木第一中学校でのテストエピソード。そういえば中高生ってそんな時期だなと、ゴールデンウィーク中も取材に飛び回った30代のおっさんライターはしみじみとさせられてしまった。視聴者の多くは連休の最終日だけあって、翌日からの日常生活を思い、センチメンタリズムに浸って視聴していたことだろう。

 数学の試験の答案が返却されるところから始まったアバン。リコがクラス唯一の100点なのに対し、みらいは26点と頭を抱えているのだが、そのテスト用紙をよく見ると、真面目に計算したものは外れているのに、あみだくじで答えを出したものだけ正解……って、どんだけ幸運値高いんだ! しかも、ダメなのは数学だけって、実はPERFECT HUMANなんでは……みらい、恐ろしい子!

 そこで、数学の再テストとなったみらいにリコが付き添ってお勉強となるのだが、興味のないことには集中力が持続できないみらいの手は、テレビのリモコンに伸びてしまう。それを見たリコが「キュアプ・ラパパ、テレビよ消えなさい」と唱えると、テレビ自体が空間から消失してしまうトンデモ事態が発生! 『ドラえもん』で例えるなら“どくさいスイッチ”のようだし、『FF6』だったら、バニッシュからのデジョンコンボですわー。もうプリキュアに変身しなくても、これでラスボスすら倒せるんじゃないかとすら思えてきてしまう。

 そんなこんなで、どうやっても、数学にやる気の出ないみらい。それでも、リコがナシマホウカイの字を書き取り練習している姿や、リコからの「無駄な努力はない。どんなことでも一生懸命頑張れば、きっと自分の力になる」と、見てるこっちもジーンと来るような前向きな発言を受けて、やる気スイッチがオンに。

 再テスト直前には、リコがホウキで空を飛び、「みらいがんばって」と、煙幕で文字を書いて激励するのだが、そのシーンを魔法つかいがいることを11話から疑っている同級生の勝木かなが目撃。担任教師へ“魔法つかいはいまぁーす”と、訴えたものの相手にされず、このままだとどっかの3人組風紀委員のようにグレてしまうんじゃないかと、少々不憫になる1シーンも。

 今回の敵は中田譲治演じるカメ男・ガメッツ。しかし、その登場シーンがマンホールの描写から下水道……って、どこのピザ好きカメ忍者だよ! スタッフに乗せられたようで悔しいが、とりあえずテレビに向かって「カワバンガ!」と、叫んでおくことにした。その勢いを駆ってか、プリキュアと対峙したときのガメッツは、言峰綺礼を感じさせるような八極拳っぽい構えをするのに尺が取られることも。

 すでにプリキュアの戦いを見切ったと余裕のガメッツだが、「なるほどきょうはその姿で来たか」というセリフを吐くなど、負けフラグを順調に構築。ついにはペリドットを使った緑の魔法をヨクバールが喰らい、「このような戦い方は初めて見たぞ」と動揺しだす。

 見ているだけのおっさんライターまでも、“魔法(物理)”じゃなくガチの魔法を撃ったことに動揺するなか、負けたガメッツが「予習復習を怠ってはいかんということか……」と、金言を残し去る。その後、はーちゃんの協力もあってムーンストーンをゲットする。

 今回の脚本を担当している坪田文氏は、本作8話のユニコーン回(「魔法のほうきでGO!ペガサス親子を救え!」)も書いているが、今期では『“大きなお友達”が見ると絶望するけど萌える』(参照記事)と話題のアニメ『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~』のシリーズ構成も務めている。演出の芝田浩樹氏は、ここ数年プリキュアシリーズの常連で知られているし、作画監督の河野宏文氏もプリキュア無印から参加、多くの作品に加わっているベテラン揃い。

 ちなみに、リコが消滅させたテレビはその後、どうなったのかはエンドカードにその答えが。“魔法(お金)”でどうやら元に戻したようなのだが、あのテレビ結構インチ数あって高そうだったような……。そんな割の良さそうな“魔法(お金)”があったら教えてほしいのだが……。
(文/ティエリア88)

魔法つかいプリキュア! おしゃべり変身モフルン

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どうしても「フルメタ」を思い出すんですよね…

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