シリーズ最高の50億円を突破した『名探偵コナン』を抜き去り『ズートピア』が1位奪取!! ヤンキードラマ『ROAD TO HiGH&LOW』は初登場6位獲得【週末映画興行成績】

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『HiGH&LOW』公式サイトより。

　5月7日～5月8日分の週末映画興行成績（興行通信社）が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

　GW最後の土日に1位を獲得したのは、2週連続2位につけていたディズニーアニメ最新作の『ズートピア』。週末2日間の動員は約28万8,000人、興収約3億8,000万を記録し、3週目にして初の首位奪取を果たした。アメリカでは公開3日間で約83億円という脅威の興収を叩き出した『ズートピア』が、GW中ということもあり動員を伸ばした。累計興収は早くも30億円に達するという。

　続く2位には、3週連続1位を獲得していた『名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）』。1位の座を譲り渡したものの、週末2日間の動員は約21万人、興収約2億8,000万円と相変わらず好調。累計興収はシリーズ最高の50億円を突破している。一作目の『時計じかけの摩天楼』の興収11億円からだいたい毎作ごとに興収を伸ばし、シリーズ20作目にして累計600億円を突破。一体どこまで数字が伸びるのか、怖いぐらいだ。

　そして3位には『64 ロクヨン 前編』が初登場でランクイン。トップ2の牙城は崩せなかったものの、オープニング2日間で動員約20万3,000人、興収は約2億5,700万円の好スタート。やはり佐藤浩市、仲村トオル、三浦友和、永瀬正敏といったベテラン俳優と綾野剛、榮倉奈々、瑛太、窪田正孝など若手実力派の豪華キャスト陣を起用したことが好調の要因だろうか。6月11日に公開される後編にも注目だ。

　4位には、キャプテン・アメリカとアイアンマンという2大ヒーローの対決を描いた『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』、5位には『映画クレヨンしんちゃん 爆睡！ユメミーワールド大突撃』が続く。どちらも『64 ロクヨン 前編』に押し出される形で先週から1ランクダウンという結果に。

　続く6位には『ROAD TO HiGH＆LOW』が初登場で見事ランクイン。同作は“EXILE TRIBE”のメンバーが出演するドラマ『HiGH＆LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.』シーズン1の総集編で、7月公開の『HiGH＆LOW THE MOVIE』がより楽しめる作品となっている。全国142スクリーンの公開ながら動員約9万2,700万人、興収約1億2,300万円と高い稼働率をみせた。しかし観てきた人達からは「ストーリー性はあんまりないけどキャストがいい！」「大の大人がお金かけて全力で作る、特にストーリーのないヤンキードラマ」「窪田くん目当てで観に行ったけどストーリー的にはつまんなかったよ」といった、ストーリー性に難アリとの感想が上がっている。また、「予告編で『映画公開に先駆けてあなたはこの物語の秘密を手に入れる』とありましたが、その秘密が自分にはわからなかった」との指摘の声も。

　7位には、先週初登場で5位の『ちはやふる 下の句』が2ランクダウン、8位にはこちらも2ランクダウンで花沢健吾氏原作の『アイアムアヒーロー』が。9位は先週と変わらず『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』。

　そして10位に、先行試写会に行った人から「そびえ立つクソ映画」と酷評された『テラフォーマーズ』が3ランクダウンで滑り込みなんとかランクイン。2週目もギリギリトップ10に踏みとどまった。全国公開された現在も「俳優・演技・メイク・衣装・脚本・演出全てがポンコツ過ぎて、ギャグ映画として楽しめた一本」「途中一度飽きかけたが持ち直して、最後まで何とか見れた」「こんなもんでしょうって感じかな。もっともっと酷いかな～と思っていたので…」といった声が上がっている。アジアやヨーロッパを中心に115の国と地域で公開交渉が始まっているというのだが、大丈夫なのだろうか。

　来週14日には、『HK 変態仮面』の続編、『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』や、阿部サダヲ主演の『殿、利息でござる！』といった話題作が公開される。3週目にして1位を奪取した『ズートピア』がこのまま好調をキープするのか、『テラフォーマーズ』がトップ10入りを死守できるのか、大の大人がお金かけて全力で作ったヤンキードラマがさらに躍進するのか、注目だ！