『BORUTO』ナルト死亡!? の衝撃の幕開け！ 『H×H』は変わらず好調も、『ニセコイ』『BLEACH』『トリコ』がついに締めに……!?

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――発行部数約260万部（一般社団法人 日本雑誌協会発表）を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」（集英社）。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー！

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

　5月9日に発売になった「週刊少年ジャンプ」（以下、「ジャンプ」）2016年23号。今週の表紙は連載4周年でTVアニメ化が決定した『斉木楠雄のΨ難』。同アニメは7月より、朝は『おはスタ』（テレビ東京系）で、深夜はテレビ東京ほかで放送するという超画期的なW放送システムが行われる。気になるキャストだが、主人公の斉木楠雄役に神谷浩史、自称斉木の相棒・ズっ友の燃堂力役には小野大輔、そのほかにも島崎信長、岩田光央、愛河里花子らが発表されている。これには早くも「キャスト良すぎだろ」「神谷は分かるけど小野Dってマジかよ」「燃堂がまさかのイケボで混乱しまくりwww」「燃堂て基本的に顔以外のスペックが男前だから声まで男前になったらいよいよただの男前やないか！」と大きな反響が起こっている。

　今週のセンターカラーには『ハイキュー!!』『BORUTO-ボルト-』『ブラッククローバー』が並んだが、なんといっても注目は今週から月1新連載が始まった『BORUTO-ボルト-』。『NARUTO-ナルト-』の続きとなるこの物語は原作・監修を岸本斉史、漫画を岸本のアシスタントをしていた池本幹雄、脚本を劇場映画『BORUTOボルト -NARUTO THE MOVIE-』で岸本と共に脚本を手がけた小太刀右京が担当している。

　物語は崩壊した火の国で対峙するナルトの息子ボルトと、謎の男カワキの場面から始まる。この超衝撃的な幕開けのうえ、なんとカワキが「お前も七代目と同じ所へ送ってやるよ…ボルト」とナルトの死を匂わす台詞を発し、さらにボルトがサスケの刀と思われるものを手にしていることから、ネット上では「ナルトもサスケも死んだのか!?」「いきなり忍者時代終わりの予感が」「ボルトはサスケに弟子入りしてたってこと？」「これはボルトの妄想か？」と推測が飛び交う事態に。大人気作品の続編とあってその注目度はやはり相当高そうだ。しかし、絵に関しては池本はかなり岸本の絵に似せてはいるが「絵が違う。うん。違う。サスケがきもい」「絵が残念すぎて萎えた」「ヒナタが可愛くなくて泣いた」「一応読むけど絵がなあ、そこまで好きな絵じゃないんだよね、まあ読むけどさ」と否定的な意見が多い。

　一方で前回より、幻影旅団の団長クロロと、ヒソカがいきなり戦いだした『HUNTER×HUNTER』は相変わらずの熱さ。クロロが「挑発する訳ではなく100％俺が勝つ」と宣言して、バトルはさらに盛り上がりを見せている。この戦いの結末はネット上で「ヒソカvsクロロはどっちが勝つんやろ、冨樫普通に主要キャラ殺すから怖いわ」「ヒソカがクロロに勝つビジョンが今のとこ見えない」「クロロ負けフラグなんだよな、ヒソカ勝つのか」「ヒソカはあの糞みたいな能力で、どうやってあの反則的な能力のクロロに勝つのか」と、意見が真っ二つ。読者の予想の斜め上を行くことに定評のある冨樫先生がどうこれを描き切るのか注目が集まる。ちなみに冨樫先生は巻末コメントで「腰痛の辛いのは病院に行けるのがある程度回復した後な事」と言っており、体調がいつまで保てるのかという点でも読者はハラハラしている。

　そして、今週最後の注目ポイントはドベ3が『ニセコイ』『BLEACH』『トリコ』となっていること。ジャンプを支えてきた一時期の大人気作たちがここまで順位を落としているのには、時代の移り変わりを感じるばかり。内容はというと、『ニセコイ』は千棘が楽の母親に会いに行ったり、『BLEACH』はついに一護がユーハバッハの元に到着したり、『トリコ』は捕獲レベル10,000のグルメ界ラストメニュー「GOD」との勝負が始まったりと、どうも物語の締めに入っているように感じられる展開を迎えている。

　果たして一番最初に完結するのはどの作品なのか。ジャンプの世代交代は成功するのか。これからしばらくジャンプの動向から目が離せない。
（雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社）