アイドルの代わりに走った彼らは“幸せ”だったのか? アイドルグループ「Stereo Tokyo」の炎上について考える

 2016年4月17日、アイドルグループ・Stereo Tokyoの三浦菜々子さんが、マラソン企画にチャレンジし、無事完走ました。この企画「42.195km走り切らなかったらStereo Tokyoが解散」というもので、アイドルオタクの皆さんは「また解散商法か」とボヤいたことでしょう。これは、5月4日発売のシングル「Dancing Again」が、5月29日開催のリリース・パーティまでに1万枚「売れたら」解散という企画と平行して行われたもので、両企画については、Stereo Tokyoのファン以外からも否定的な反応が見られました。

■「【発表】STEREO JAPAN、シングルが1万枚売れたら解散!?」(動画)

「一万枚売れたら解散」は、既存の「売れなかったら解散」のパロディとして、機知に富んだ企画だと思います。失礼ながら、これまでのCD売上枚数(ファーストシングル『Electlon』の売り上げは、1,700枚)を考えれば到底達しない数字を提示する辺り、Stereo Tokyo プロデューサーの水江さんは、「お遊び」がよくわかっているなと感心しました。

 さて、もう一つのマラソンについてですが、この動画の中でも言及されている通り、Stereo Tokyoのメンバーの三浦菜々子さんとほかのメンバーとの間に出来た溝を何かしらの形で埋めようという運営側の「親心」から始まったと捉えるのは無理があるでしょうか。実際、昨年の秋頃から、「グループを辞めたい」という気持ちを持つようになった三浦さん。ほかのメンバーから見れば「自暴自棄」とも「心を閉ざしてしまった」とも取れる言動が続いたそうです。

 その三浦さんに難しい課題を与えて、ほかのメンバーに「自由に協力させる」という、ある種の仲直りプログラムとも言えます。「基本的には三浦さんが走り、彼女がどうしてもつらい時は、メンバーがボックスの中身を引いて、課題をクリアしたら三浦さんの代わりに走れる」というルール決めをしたのも、ツラいお題をクリアしてでも三浦さんを助けたいのかというリトマス試験紙みたいなものだったようです。ただそれだけでは面白くない。どうせならCDのリリース・販促イベントとしてやれないか、という一挙両得な企画、それが今回の「42.195km走り切らなかったらStereo Tokyo解散」だったのだと思います。

 しかし、この企画はネットのまとめサイトなどで“オタクがCDを買わされた上に、アイドルの代わりに走らされる”的な取り上げ方をされ、アイドルオタク内外で話題に。アイドルや運営に対する批判など、さまざまな意見が上がることとなりました。

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