「Palet」や「さんみゅ~」など、注目キャストが社会問題に踏むこむ舞台『みちこのみたせかい』記者発表会レポ

1405_alicein_02.jpg出演者集合写真。

 明日5月5日(木・祝)からアリスインプロジェクトの舞台『みちこのみたせかい』が上演される。それに先立って、4月24日、東京・赤坂にて記者発表会が行われた。

1405_alicein_01.jpg舞台『みちこのみたせかい』。

 今回、記者発表を前に手渡されたリーフレットの冒頭に「認知症と介護、先進的治療の話題を軸に、人間ドラマを描く」と書かれていて、意外だと思ったのは筆者だけではないだろう。これまで、アリスインプロジェクトの舞台と言えば、「少女」と「SF」そこに殺陣やガンアクションが加わる、そんなある種のお約束があった。しかし、今回のテーマは社会問題に踏み込んでいる。

 その点について、演出家の細川博司氏(劇団バンタムクラスステージ)は、脚本の麻草都氏との会話の中で、いわゆる「ガールズ演劇の中で、こういった(シリアスなテーマの)作品をやるのが面白いと思った」ことがキッカケだったと語った。また自ら会話劇を好んでいるので、アクションの要素をなくしたとのことで、キャストには「セリフだけでなく立ち振る舞いや所作に気を遣うようお願いしている」そうだ。

1405_alicein_03.jpgシングルキャスト。前列左から、長谷川怜華、古橋舞悠、藤本結衣、空美夕日、花奈澪、AKANE。後列左から工藤夢心、山内志織、縣みりあ、鈴木媛子、舞原鈴、新原里彩。

 座組については、できる人には比較的抽象的な指示を出し、経験の浅いキャストには出来るだけ具体的な指導をしているという。稽古中は「見ているだけの時間が長い」キャストも、しっかりと「見てくれている」と、ベテラン勢の芝居から自然と「感じ取る」ことで「日に日にパフォーマンスが良くなってきている」と評価していた。

 一方、脚本の麻草都氏は「今までアクションやダンス、コメディなどに人間ドラマ混ぜ込んでいたのですが、直接描いてもいいんじゃないか、と思うようになった」と今回の会話劇へのシフトの理由を語った。「テーマそのものは重くても、舞台を観る方すべてに関わってくる問題であるということが伝わった上で、爽やかな気持ちで客席を後に出来るような作品をこれからも作っていきたい」と、アリスインプロジェクトの舞台の今後を見据えたコメントを残した。

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