『ガルパン劇場版』累計興収が19.1億円突破!! 『けいおん！』を抜き去り深夜アニメ劇場版歴代3位に!!

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『ガールズ＆パンツァー』公式サイトより。

　香港での上映が決まったその日にチケットが完売した、「ガルパンはいいぞ」でおなじみの『ガールズ＆パンツァー 劇場版』（以下、『ガルパン劇場版』）。4月25日、公式ブログが更新され、『ガルパン劇場版』の累計動員数が114万4,720人を記録し、累計興行収入が19.1億円を突破したと発表。この興収は、深夜アニメ発の劇場版アニメとして歴代3位の記録。このビッグニュースにガルパンおじさんたちは「スゲええええ！」「確かに面白かったが、まさか『けいおん』抜くとはな」「ここまで伸びるのは予想外」「やるな、ガルパン！」「ガルパンはいいぞ」とパンツァーフォー状態だ。

　念のため説明しておくと、2012年と13年にTVアニメが放送された『ガルパン』。戦車同士の模擬戦“戦車道”が伝統的な女性のたしなみであるとされる世界を舞台に、戦車道の全国大会で優勝を目指す女子高生たちの奮闘を描いた作品だ。劇中では実在の戦車が登場するためミリタリーオタクは「フォー！」と、渕上舞や茅野愛衣、尾崎真実といった声優を起用したキャラに声優ファンからは「ブヒィー！」といった声が上がっていた。同作の魅力はもちろんそれだけではない。数多くのキャラクターが登場するのだが、一人ひとりに個性があり、友情や成長といったスポ根要素も含まれているのが『ガルパン』の魅力だろう。

　そんな『ガルパン』はアニメ終了後の14年にOVA『これが本当のアンツィオ戦です！』が発売された後、昨年の11月から公開された『ガルパン劇場版』。公開当初は77スクリーンと小規模ながら、初週の映画興行成績ランキングで動員約8万4,800人、興収約1億2,800万円をあげ、初登場2位という快挙を達成した。しかし、この数字を見たファンは当初「ガルパン初動約1.3億か、特典切らさなければなんとか5億いけるな」「まあ5億は行くだろうが7億は難しいだろうな」「上映館数が増えればもっといくだろうに」「動員数見ると『アイマス（THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!）』（※興収6.7億円／14年）『タイバニ2（劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-）』（※興収7. 4億円／14年）あたりとは良い勝負しそうかな」との声が上がっており、19億円突破は誰も予想していなかった。

　そんな『ガルパン劇場版』の成績が予想外に伸びたのには、“4DX”の上映がスタートしたことも挙げられそうだ。知らない人のために説明すると、4DXとは最新の体験型上映システムのこと。モーションシートが映画の内容とマッチし、前後左右上下に動いて衝撃などを再現するだけでなく、嵐のシーンでは実際に雨が降り、風が吹きつけるなど映画の世界に入り込んだかのような体験ができるのだ。戦車が縦横無尽に走り、バカバカと砲撃を交わす『ガルパン劇場版』は4DXとの相性がよく、今年2月から開始した4DX上映と新規劇場追加で、なんと公開から14週目にして『ガルパン劇場版』は動員約3万人、興収約6,000万円を叩き出す異常事態を引き起こした。

　そして4DXの上映開始から2カ月が経った4月、ついに興収が19.1億円を突破。『映画 けいおん！』（11年）の興収19億円を抜き去り、深夜アニメ歴代興収ランキングで3位に躍り出た。このニュースに「誰だよオワコンだから5億行けばいい方とか言ってたやつはよぉ！」「4DXとの相性の良さは異常だったからな」「後にも先にも10回以上観た映画はこれだけ」「こまけぇこたぁいいんだよ。ただ一言こう言えば良い。ガルパンはいいぞ！」と興奮しているようだ。

　また「現状だと『ラブライブ』は抜けないだろうが『まどマギ』は抜けるかもしれないな」「この調子なら興行収入は『まどマギ』超えそうだな」との声も上がっている。深夜アニメの劇場版興収ランキングは『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ［新編］ 叛逆の物語』が20.8億円で2位、『ラブライブ！The School Idol Movie』が28.6億円で1位に君臨している。ちなみに、国内の劇場版アニメで興収1位は『千と千尋の神隠し』の約304億円。なお、この数字は歴代邦画興行収入ランキングでも1位だ。

　現在、『ガルパン劇場版』は立体音響と美麗映像が楽しめる“ウルティラ”上映が大好評。超ロングラン上映となっている『ガルパン劇場版』。『まどマギ』を、そして『ラブライブ！』を超えることができるのか注目だ。