『極!!男塾』に打ち切り発売禁止の宮下あきら作品最強キャラ『瑪羅門の家族』参戦!! スーパー宮下大戦に拍車がかかる!!

1604_baramon.jpg『瑪羅門の家族』(サード・ライン)

『魁!!男塾』(集英社)などで知られるマンガ家、宮下あきらの“ある意味”伝説的な作品『瑪羅門の家族』(集英社ほか)が、復活の兆しを見せており、ネット上では「ここ最近で一番うれしいニュースだわ」「マジかよ」「私おっさんだから嬉しい」「これは粋な計らいですな」と、喜びの声が多く上がっている。

『瑪羅門の家族』は1992年から93年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていたバトル…いや宮下あきらマンガ。法では裁けない悪を、瑪羅門(ばらもん)の家族が「聖なる力(チャクラ)」を操り、裁いていく。主人公の瑪羅門龍は瑪羅門家の三男、「念」というチャクラを使い、相手の行動を支配できるというもの。

 この作品は現代版『必殺仕事人』(テレビ朝日系)とも言われるような構成で、救いようのない極悪人をヒーローが裁いてくれる姿が「お約束的な感じだけどそれが良い」「精神の腐りきった連中がバラモンの裁きを受ける有様は見ていてとても爽快」と、人気を博していた。しかし、物語の後半は瑪羅門家と敵対する魔修羅一族とがバトルを繰り広げるという、“ジャンプあるある”的な展開に。それが原因で人気を落としたのかは定かではないが、掲載順位は落ちていき、最終回は「これからボスを倒しにいくぜー!」的な、打ち切り感満載で終了した。

 その後、宮下あきらが『天より高く』(集英社)や『世紀末博狼伝サガ』(集英社)などヒット作を連発したこともあり、『瑪羅門の家族』は打ち切り作品ながらもなかなかの人気を誇っていた。だが、そんな中、1997年に「酒鬼薔薇聖斗事件」が起こる。そして犯人の少年Aが『瑪羅門の家族』の台詞を引用した犯行声明を出したことを機に、謎の自粛ムードに流され、『瑪羅門の家族』の単行本はなんと発売禁止となり、“ある意味”伝説となったのだ。

 現在、宮下は『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて『極!!男塾』を連載している。このマンガは自身最大のヒット作『魁!!男塾』に連なるシリーズで、作中に今までに宮下が描いてきたキャラクターが多数登場することが特徴。

『魁!!男塾』からは江田島平八や大河内民明丸、1984年に連載していた『ボギー THE GREAT』(集英社)からは主人公の花田吾作、『世紀末博狼伝サガ』からは主人公のサガといったキャラクターが顔を揃えるなど、宮下ファンにはたまらないものとなっていて、ファンの間では「スーパー宮下大戦」なんて呼ばれていたりもする人気作だ。

 そしてこの度ついに、『瑪羅門の家族』から瑪羅門の家族が『極!!男塾』へ登場したのだ。しかも、主人公たちと敵対するかのようなシチュエーションで現れたので、ファンは「えっまさかの敵?」「どうなってんのこれ!」「胸熱すぎるだろ」「ちょっとゾワってした」と動揺したり、興奮したりと大忙し。ちなみにボギーが瑪羅門家と相対しているのだが、瑪羅門家と言えば、宮下作品の中でも『男塾』のキャラたち並みの圧倒的戦闘力を誇っているので、「ボギー死んだわ」「さよならボギー」「ボギー君のことは忘れないよ」と、早くもボギーに追悼の言葉が捧げられている。

 今回の登場をきっかけに、再び注目が集まる『瑪羅門の家族』。これを機に打ち切られた後の話が描かれることも期待されるが、果たしてどうなるのか。破天荒な宮下作品は先が全く読めないので、これからの展開に目が離せない。(現在、『瑪羅門の家族』の単行本は、電子書籍などで読むことができます)

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