「ハチャメチャ大混乱!」に高橋李依の成長!? 激おこのはーちゃんに通算600回の祝福も【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】

1605_pre15.jpgABC放送『魔法つかいプリキュア!』公式サイトより。

『魔法つかいプリキュア!』(以下『まほプリ』/テレビ朝日系)をオタク目線で毎週追っかけてお伝えする、【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】。5月15日放送の第15話タイトルは「ハチャメチャ大混乱!はーちゃん七変化!」とのタイトルどおり、はーちゃん(声:早見沙織)無双回。小さいお子さんがいる家庭って、こんな感じでハチャメチャ大混乱している日もあるんだろうなと、30代のアニメ好きおっさんライターにも感じさせてくれるような気がしなくもないエピソードであった。

 まずは、朝1人だけ早く起きたはーちゃんが寝起きのみらい、リコ、モフルンに話しかけるのだが、誰も相手にしてくれず激おこしてしまうアバンから。食事すら誰も出してくれないので、はーちゃんが自分の魔法で出そうとしたころ大量に出てきてしまう。しかし、それをギャル曽根のように食べ切ってしまったところ、“おや!? はーちゃんのようすが……!”な感じの異変が。すると、OPでもお披露目されていた謎の変身を遂げ、ゴキゲンな様子で家を出てしまう。

 そんなOPを経てこの回のタイトルが読み上げられるのだが、みらい役の高橋李依による「ハチャメチャ大混乱!」の部分の読み方が、カワイイけどどこか緊迫感もあり、ハッとしてしまうほどのいい仕上がり。さらにできるようになったな! りえりー!!

 本編に入り、みらいとリコがはーちゃんを探しながら学校に行くと、われらのデカピンクこと菊地美香が声を当てている勝木かなが、いきなりはーちゃんを目撃して“出演ノルマ”を今回も達成。その後も勝木さんは、「前に見た! 魔法つかいはいるのよ」と、クラスメートに訴えるのだが、引かれ気味とやっぱり不憫な子扱い。

 さて、はーちゃんのほうはといえば、いろいろ変身して津成木第一中学校内を荒らし、目撃されまくってしまう。なかでも、キャッチボールをしている男子生徒2人がいたのだが、1人が野球をやめたがっていて1人が引き止め、はーちゃんがUFOスタイルって……「『台風のノルダ』かよ」と、ガタッと反応してしまった。

 本日の敵は“画伯”こと小林ゆうのスパルダ。はーちゃんが「遊ぼ」と無邪気に話しかけるが、スパルダは無視して捕らえてしまう。そんなスパルダは、はーちゃんからリンクルストーンの気配を感じたり、トパーズで変身したプリキュアとの戦闘中に、奪い返されたはーちゃんが本に戻っていくのを見かける。なんか、お話の核心に近づいた感じだが、“お前は少し知りすぎた”と、スパルダに退場フラグが立ってしまったのではと思わせる描写も。にしても、ヨクバールがバナナの皮と電柱のチョイスって脈略なくて、テキトーだなぁ。

 存分に暴れまくったはーちゃんだが、最後はそれぞれ自分たちを責めて反省し、ごめんなさいと謝り合って大団円。そこで、リコが「なんではーちゃんがいろんな姿に変身しちゃったのかしら?」と、池上彰も褒めてくれそうな質問を出すのだが、モフルンは「きっといろんなものを食べ過ぎて、不思議なパワーが爆発しちゃったもふ」と、あっさりとした理由づけ。西尾維新先生の「伝説シリーズ」なら“リコはここでもっと考えるべきだったのだ……”なーんて、文章も入りかねない感じだ。

 結局、はーちゃんは“七変化”どころではない変身を見せた気がするのだが、目撃騒動の方は、“幸せの妖精”扱いされ、はーちゃんがてへぺろして一件落着に。実はこの回、プリキュアシリーズ通算600回目の放送だったのだが、何もないのかな……と少し寂しい気持ちでエンディングを眺めていると、エンドカードではーちゃんが「祝放送600かい」とプラカードを持った一枚が差し込まれた。ささやかながら、シリーズへのスタッフの愛も感じられた1シーンであった。
(文/ティエリア88)

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クール系ヒロインのイメージが強かったけど、はーちゃんも可愛い

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