『コナン』V2達成!! GWを前にアニメ・マンガ原作映画がランキングをほぼ独占!! 【週末映画興行成績】

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映画『アイアムアヒーロー』公式サイトより。

　4月23日～4月24日分の週末映画興行成績（興行通信社）が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

　GW前哨戦となる今週の映画ランキングで1位を獲得したのは、シリーズ劇場版20作目となる『名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）』。先週に引き続き首位をキープし、週末2日間での動員は約52万人、興収約6億8,000万円と絶好調。2週目にして累計興収25億円を突破し、シリーズ最高の記録が期待されている。

　2位には初登場の、ディズニーアニメ最新作『ズートピア』がランクイン。オープニング2日間の成績は動員約33万、興収4億4,600万円を記録。この数字は昨年7月に公開されたピクサーの『インサイド・ヘッド』とのオープニング成績比で約110％の数字。GWでファミリー層を獲得して、『インサイド・ヘッド』超えを果たす可能性も見えている。主人公の声優を上戸彩が務めることも注目されていたが、幸先のいいスタートを切った。

　続く3位は先週からワンランクダウンの『映画クレヨンしんちゃん 爆睡！ユメミーワールド大突撃』。ゲスの極み乙女。の主題歌変更や、ゲスト声優のとにかく明るい安村の不倫騒動で“呪われた映画”と呼ばれていたが、客足のほうはいたって好調のようす。同作もGWでファミリー層の動員が期待されており、さらに成績を伸ばしそう。

　そして4位には、花沢健吾の人気マンガを実写映画化した『アイアムアヒーロー』（小学館）が初登場。土日での成績は動員約16万人、興収約2億2,500万円となった。大泉洋が主演を務め、有村架純、長澤まさみといった豪華メンバーが出演する同作は、「第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭」でコンペティション部門・観客賞＆最優秀特殊効果賞、「第36回ポルト国際映画祭」でもコンペティション部門・観客賞＆オリエンタルエキスプレス特別賞、「第34回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭」でミッドナイターズ部門・最高賞を受賞し、世界三大ファンタスティック映画祭を完全制覇して話題となっていた。劇場に足を運んだ人達からは「世界に通用するゾンビ映画っていうか世界でもここまでグロさに突き抜けたゾンビ映画なかなかねぇぞ！ってレベルだ」「素晴らしい。けどあの内容をまともに宣伝して公開してる事がスゲェ」「キモかった。吐くかと思った。面白かった」と、R15指定があるものの好評のようす。“コナン”、“ディズニー”、“しんちゃん”という3巨頭の後ろをピッタリとマークする好成績を収めた。

　5位も初登場で『レヴェナント 蘇えりし者』がランクイン。すっかりと貫録のあるおじさんになったレオナルド・ディカプリオが、念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した作品でもある。土日2日間で動員約13万3,000人、興収約1億8,000万円を記録した。

　そして6位には『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』がこちらも初登場でランクイン。先週まで「週刊少年ジャンプ」（集英社）で映画の前日譚となる特別読み切りが掲載され好評だったが、オープニング成績は動員約9万人、興収1億3,000万円。“コナン”の半分以下となる全国137スクリーンと中規模であることを考えると好調なスタートと言えるかもしれない。同作には「面白かった。最後の最後まで社長が社長だったから」「日々の仕事で疲れてる人は、海馬社長が、これが神だ！ ワハハハ！！！ってハッスルしてるの見るとすっげー元気でるからオススメ」と原作ファンも納得の仕上がりに。映画館まで全速前進だ!!

　続く7位には、先週の3位から押し出された『暗殺教室 卒業編』がランクイン。そして8位には初登場『ずっと前から好きでした。 告白実行委員会』がランクイン。同作は、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイトで作品を発表し、総再生回数1億回を超える人気クリエーターユニット“HoneyWorks”の「告白予行練習」「初恋の絵本」「ヤキモチの答え」といった楽曲の世界観をもとに映画が作成されている。全国81スクリーンと小規模ながら動員約5万人、興収約7,000万円と高い稼動をみせている。

　9位には先週から3ランクダウンの『ちはやふる 上の句』、10位に先週から6ランクダウンの『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』となった今週のランキング。なんと初登場作品が半分を占め、ランキングのほとんどがアニメ作品またはマンガ原作の実写映画という結果となったが、『劇場版 響け！ユーフォニアム～北宇治高校吹奏楽部へようこそ～』は、残念ながらトップ10入りならず。

　マンガの実写映画といえば、なにかと話題の実写映画『テラフォーマーズ』が今月29日に公開される。先日行われた試写会で一足先に映画を見た人たちからは、「クソすぎてぐうの音もでない」「そびえ立つクソ映画」と酷評されている。どんな内容なのか気になって足を運ぶ人が出てくるのか注目の作品だ。