クロエ・グレース・モレッツがついに処女喪失!“寄生獣”里美目線のSFサバイバル『フィフス・ウェイブ』

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 薙刀を自在に操る殺人少女ヒットガールを演じた『キック・アス』(10)で大ブレイクしたクロエ・グレース・モレッツ。当時11歳だった彼女の制服姿はサイコーにかわいかった。その後も『モールス』(10)の吸血少女、『ダーク・シャドウ』(12)の半獣少女、『キャリー』(13)の超能力少女……とオタク好みの作品に出演し続け、日本でも人気が高い。現在19歳になるクロエの最新主演作がSF大作『フィフス・ウェイブ』。地球外生命体の攻撃によって人類が絶滅の危機に瀕する中、幼い弟を守るために命懸けで戦う女子高生キャシーを熱演している。

 原作は全米で大ヒットした同名のYA小説で、三部作あるうちの第1部を今回は映画化したもの。オハイオ州ののどかな田舎町で暮らすキャシー(クロエ・グレース・モレッツ)は同じ高校に通うアメフト部のベン(ニック・ロビンソン)に恋心を抱きながらも、もじもじしているフツーの女の子。親友から「早く告白しちゃいなさいよ」と煽られ、照れまくるという青春ですね~な日々。だが、そんな日常生活が唐突に終わりを告げる。アザーズと呼ばれる地球外生命体が巨大UFOに乗って飛来。電磁パルス攻撃によって、すべての電気系統はダウン。さらに第2、第3とアザーズの波状攻撃が続き、人類は滅亡の危機に。住み慣れた実家を追われたキャシーは、避難生活を余儀なくされる。キャシーはそれまでのフワフワした女子高生から、ワイルドな戦う女へと変貌を遂げていく。

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 ディストピア化した世界で、ひとりの女の子が救世主として覚醒していく物語は、オスカー女優ジェニファー・ローレンスの出世作『ハンガー・ゲーム』(12)や若手演技派シェイリー・ウッドリー主演の『ダイバージェント』(14)がすでにシリーズ化されているが、クロエ演じるキャシーは特殊な戦闘能力や秘めた才能はいっさい持っておらず、ごくごく平凡な女子高生がサバイバルしていく中でたくましさを身に付けて成長していくというのがポイント。クロエ自身、脚本がない段階で原作を読み、キャシーが平凡な女の子という部分に惹かれて出演を決めたそうだ。演技力があり、また親しみやすいキャラのクロエだけに、田舎の女の子が愛する弟を守るためにタフになっていく姿を魅力的に演じてみせる。

 姿を見せない侵略者アザーズは第4の攻撃として人間に擬態し、生き残った人類の中に紛れ込むことで、着々と地上への侵略を開始する。誰が敵か味方か分からない疑心暗鬼状況の中、キャシーは生き別れてしまった弟サム(ザッカリー・アーサー)を救出せんと孤独な戦いを挑む。アザーズと人間の判別がつかないという中盤以降のミステリアスな展開は、『デビルマン』のヒロイン・牧村美樹視点、もしくは『寄生獣』の村野里美視点的な面白さがある。普通の人間である美樹や里美は、デビルマンこと不動明やミギー&泉新一のような特殊能力を持っていない。怪しいデマが飛び交う中、誰を信じ、どうサバイブしていくかを、彼女たちは常に自分自身で判断しなくてはならない。キャシーもまた慣れない銃を手に、生きるために無人化したコンビニを物色し、正体が分からない相手との交戦を余儀なくされる。積極的に護身術も覚えていく。ここらへんのリアルな描写は、豊富な演技キャリアを誇るクロエの本領が発揮される本作の大きな見どころ。

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