原産国・日本よりも海外が激おこ!? 『攻殻機動隊』実写版ビジュアルに「邦画はもっと酷いからもう慣れた」の声……

1604_ghost.jpg「Paramount Pictures」FACE BOOKより。

 14日(現自治時間)、『攻殻機動隊』(作:士郎正宗/講談社)の実写版映画『GHOST IN THE SHELL』の撮影を開始したと、米Paramount Picturesと米DreamWorks Picturesが発表。あわせてスカーレット・ヨハンソン扮する草薙素子の画像を初お披露目した。

 黒のジャケット、黒髪、士郎正宗が描くヒロインならではのサイドが長いショートカットと、かなり素子に寄せてきたスカーレット・ヨハンソン。ネット上の日本のファンの反応を見ると、「かわいい」「結構似せてきているのは高評価」「似ていないけど、現状、演技力とか語学力、人気でこいつにかなう日本人なんかいねーし」と、賛否両論ながら、評価する声のほうがやや多かったようだ。

 ところが海外の『攻殻機動隊』の一部ファンからは、ブーイングが起きているという。昨年、スカーレット・ヨハンソンが素子を演じると発表された際にも、ファンから降板を求める電子請願書が作成され、世界中から約7万4,000人もが署名に参加したというが、「なんでアジア系の女優じゃないの?」「また白人か」「彼女を起用するってことは、設定もアメリカ向けに歪曲するのかな?」といった声が上がっている。

『攻殻機動隊』は日本でも超がつく人気作だが、海外の評価も高い。押井守が監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)がビデオの売上で全米ビルボードの第1位を記録したことは有名だが、その後、神山健治が監督を務めたTVアニメ版、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(02~03年)、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(04~05年)も人気が高く、押井守監督の第2作目『イノセンス』(04年)も含めると、累計ソフト売上は550万枚以上という人気作なのだ。母数が大きいので、実写化にケチをつけたくなるファンもそれだけ多いのだろう。

 とうの日本では、「メスゴリラ感が足りない」「もっと筋肉をつけよう」といった声もあるにはあるのだが、そこまで強い拒否感はないようだ。というのも、草薙素子は、幼少時に脳と脊髄の一部を除く全身を義体化した女性型サイボーグ、という設定を持つキャラクター。よく知られている緋色の瞳に、紫がかった髪の女性義体というのが基本の姿だが、複数の義体を所有しており、ちょいちょい違う義体=異なるビジュアルで物語へ登場することもある。それだけに日本のファンは、「もともと義体だから外見なんてどうでもよくね?」「少佐なら、任務に必要なら、白人・黒人・黄色、どれにでも入るだろう」「アメリカの映画なんだし」といった、冷静な受け止め方をする人が多いようだ。

figma 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 草薙素子 S.A.C.ver. ノンスケール ABS

figma 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 草薙素子 S.A.C.ver. ノンスケール ABS

吹き替えは田中さんなのか真綾なのか、そこんところ早くハッキリしてほしい

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