『ちびまる子ちゃん』の構成力が面白かった第1048話レビュー!「これはいい話」「珍しくて新鮮」アニメ

『ちびまる子ちゃん』の構成力が面白かった第1048話レビュー!「これはいい話」「珍しくて新鮮」アニメの画像1『ちびまる子ちゃん』フジテレビ公式サイトより。

 今月17日にTVアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の第1048話が放送された。先週からオープニング曲の『おどるポンポコリン』を歌うのが、E-girlsからゴールデンボンバーに代わったことでも大反響を招いていたが、今週はストーリーで、「神回だった」「これはいい話」「スタッフを褒めちぎりたい」と、話題を集めている。

 話題になっている第1048話の前編は『永沢、班長になる』の巻。まる子たちのクラスでは、新学期早々に理科のグループ研究をするという課題が出され、まる子はスポーツが得意でクラスのイケメン枠の1人・杉山と、好物は豚まん&豚肉の豚男・ブー太郎と、お嬢様で勝気な美少女・城ケ崎と、玉ねぎ頭の嫌味な男・永沢と同じ班となった。

 このグループではじゃんけんで永沢が班長となり、揉めながらもなんとか研究を進めていく。途中、まる子が永沢に対する愚痴を姉のさきこに漏らし「長山くんみたいな面倒見のいい人が班長のグループが良かった」と言うも、さきこは「そしたらあんたは長山くんに任せっぱなしで何もやらなかったでしょ。永沢くんだからちゃんとやったんじゃないの?」と諭した。これにネット上は「ぐう正論」「さきこは良い子だな」「さすが俺のさきこ」と喜び、「なんか今週のちびまる子深いぞ!」「今のはなかなか名言やな」と良回の予感が漂い始めた。

 さらにまる子は、他のグループの中には、大金持ちの花輪、学級委員で花輪が大好きなみぎわ、同じく学級委員で極度のマザコン・丸尾、掃除係で高圧的で口うるさい前田、というカオスメンバー揃いのものがあることも分かり「あれよりはマシか」と永沢に協力し、永沢班の発表は無事成功し幕を閉じた。

 まる子は自分の発表が終わりほっと胸をなでおろしていると、先ほどのカオス班が発表をし始めた。そしてなんとそこにはまる子の親友・たまちゃんの姿があり、驚くべくことに、たまちゃんはそこで班長をしていた。そうして物語は後編の『たまちゃん、班長になる』の巻へとなだれ込む。前編と同じ時系列で、たまちゃん視点の話が展開していった。この構成に「マルチアングルで後編とかオサレやな」「すげえ珍しいな、なんだこれ」「まるこにしては新鮮な構成」と視聴者は釘付けに。

 この後編では、濃いメンバーの中、なりゆきで班長となってしまった、たまちゃんの苦悩が描かれている。元々大人しいたまちゃんは班をまとめあげるのに一苦労、親友のまる子に相談したいが、前述のようにまる子も永沢班で悪戦苦闘しており、たまちゃんは一人で抱え込んでいた。そんな日が続き、ついにたまちゃんは母親に「学校に行きたくない」と漏らすも、母親は「まとめるのが苦手でも、たまえはいろんな人の気持ちに気付けるじゃない」とアドバイスし、これにより自信を回復したたまちゃんは、班のメンバーの意見を尊重しながら研究を進めていき、発表を成功させた。さらに発表では班長のたまちゃんの頑張りをメンバーが称え、サプライズでたまちゃんの好きな花を発表するという幕もあった。

 これには「イイハナシダナー」の嵐、さらに「面白い構成だった」「ためになるし良い回だな」「就活中の自分としてはかなりためになったよ」「前半のまるこ視点で終わってたらギャグアニメだったのに後半のたまちゃん視点で補完して感動する話になった」「今日のちびまる子ちゃんは素直に凄い」といつにも増して多くの反響が起こったのだ。

 放送開始26年目にして、新鮮な構成で視聴者を沸かせた『ちびまる子ちゃん』。人気アニメであり続ける理由に、このような挑戦心があることも関係しているのだろうか。この好調ぶりを見ると『サザエさん』(フジテレビ系)との黄金タッグは、まだまだ日本の日曜の夕方を明るくしてくれそうだ。

ちなみに脚本担当は高橋幹子、演出担当は野田泰宏。

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