西澤千央のベイスターズ偏愛コラム

【筒香のお尻】第2回「さあみんなで今永くんに謝ろう」~死んだばあちゃんはいない~

 次の回は円陣組んで「いいか、本塁に死んだばあちゃんはいない」と確認してくれ。ババアは祈るような気持ちで試合の行方を見守りました。この死んだばあちゃん、本塁から一塁に移動して見事な3凡を演出するなど、この日八面六臂の働きを見せていました。そしてばあちゃんの一瞬の隙をついて本塁に生還したのは、中日ドラゴンズ。しかも若松投手の犠牲フライという、今永くんには非常に皮肉な結末に。ナゴドに棲んでいるのは魔物なんかじゃない、死んだばあちゃんです。(その後、ナゴド在住の死んだばあちゃんは相当ベイスターズの居心地が良かったのか、他の遠征先にも帯同するようになってます)。しかし無四球、6奪三振、被安打3で2敗目とは。

 三度目の正直で臨んだ阪神戦は、駒大の江越パイセンにタイムリーを打たれるなど3失点。それでも5点差で勝ってたのに5点差で負けるような状況とは程遠いわけです。私が今永くんなら、嫌がらせにロッカールームでくさやでも焼いてやろうかなどと考えるでしょうが、やっぱりそこはエースを期待される人材。くさやを焼くどころか自らを律してこう言うのです。

「『援護がない』と言うのは防御率0点台の投手が言うこと。自分が安定していればいつか打線が爆発してくれる」

 ヒィィ……これは切ない……いや切ないを越えて、もはや嫌味の領域。このチームで勝つには、防御率0点台になるしかないなんて、そんな悲しい覚悟をルーキーにさせてどうすんの……あぁお願いだ死んだばあちゃん、三(塁)途の川を渡らせてくれ!!

 暗黒時代を知る的古参ファンの方たちは「まぁそれが横浜のピッチャーでしょ」などと、したり顔でおっしゃいます。しかしどこかでそうした呪いは断ち切らないといけないのもまた事実。これ以上、未来ある選手をドM(にならざるを得なかった)横浜ファンの“嗜好品”にしてはならないと……ノーモア那須野。

 とにかくおばちゃん謝りたいの、今永くん。ごめんなさい(日)、アイムソーリー(英)、ディスクルパ(西)。どうか腐らず、ヤケを起こさず、野村弘樹も背負った(加賀美も背負っちゃった)背番号21に誇りを。しかしながらこの尋常ならざる打てなさ具合、お祓いしてもらったほうがいいんじゃ……と本気で思う今日この頃です。えーーー今日も負けた? 井納4失点? あぁぁぁ(失神)。
(文=西澤千央)

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