西澤千央のベイスターズ偏愛コラム

【筒香のお尻】第2回「さあみんなで今永くんに謝ろう」~死んだばあちゃんはいない~

anagashota_0418.jpg『選手名鑑|横浜DeNAベイスターズ』より

 みなさん、楽しいベイスターズライフを楽しんで……楽しめるか!! 現在まで(15日終了時で)17試合やって5勝(最下位)。得点47点(最下位)。チーム打率.226(最下位)。貧打貧打雨貧打。

 まぁ勝てないことには多少の免疫はあります。しかし、しかしです。このところ観戦してても、ちっともドキドキしないんですよね。ベイスターズといえば5点差で勝っていたのが気づけば5点差で負けるような、エキサイティング馬鹿試合が真骨頂。そしてそんなエキサイティング馬鹿試合を見るたびに脳が「このドキドキ……恋!?」と勘違いして、女性ホルモンどばーっと放出してたんですよ。ベイスターズとは、いわば球界のエストロゲン。更年期女性の救世主がこの有様じゃ、ババアはシーズンオフを待たずに閉経してしまいます。

 さてさて、みなさんはこんな名言を憶えていらっしゃいますか。

「打てないし、打たれる」

 こちらTBS時代の徒花……じゃなかった尾花高夫元監督が、レッツアナライジングベースボールした結果導き出してしまったベイスターズの真実として今なお語り継がれているお言葉です。ただ今年のベイスターズがそうかと言われれば、少し事情は違うよう。先発陣は(今のところ)がんばっているのですよ。井納も(今のところ)エースの働きですし、久保のおじさんも(今のところ)性癖クイック崩れてないし、モスコーソも石田くん砂田くんも(今のところ)気持ち折れてなさそうだし。

 そしてドラフト1位今永くん。野村弘樹が背負った(加賀美も背負っちゃった)背番号21のあなたには、いつか真のエースになっていただきたいのです。おそらく誰もがそんな気持ちで今永くんのプロ初勝利を心待ちにしているのではないでしょうか。

 あれは4月5日の中日戦。初登板の巨人戦で苦渋をなめた今永くんですが、この日は恐ろしくテンポよくポンポンアウトカウントを稼いでいきました。「今日こそ、今日こそは……」そんな気持ちがバットに乗り移り、自らヒットも叩きだして。打たぬなら/自分で打とう/ベイ投手。そして何度か迎えた満塁のチャンス。押し出しでもいい、バッテリーエラーカモン、なんなら達川方式でも(※ここでヒットという発想がないのが横浜脳)……しかし、びっくりするくらい誰もホームに帰ってこないのでした。チャンスはことごとく「積極的なバッティング」とやらに消えていく。

 これは……本塁に死んだばあちゃんが立っていて「こっちに来てはいけないよ」と言っているに違いない。

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