“歩きスマホ”の先を行く!? “電車内VR”目撃事例が早くも話題に!

■“電車内VR”が問題になる日は近い?

 もちろんこのGear VRやOculus RiftのようなVRゴーグル(HMD)は、装着すればリアルな景色からは完全に遮断されるのだが、近いうちにマイクロソフトからリリースされるホロレンズなどは、現実の景色も見える状態でありながら、同時にOSやコンテンツなどを認識できるシステムだ。また、いったん開発が保留されているGoogleのグーグルグラスはまさに“第2のメガネ”とでも呼ぶべきもので、かけたままでも通常の日常生活を送れることが前提となっている。

 とすれば、今後は“歩きスマホ”ならぬ、“歩きウェアラブル端末”がますます増えてくるのかもしれない。そこで問題になるのが、やはり安全性とマナーだろう。

 2010年に米コーネル大学から発表された興味深い研究によれば、他人の携帯電話の会話はそのすべてが聞こえないことで、余計に周囲にとって気になるものになるということだ。つまり他人の携帯電話の会話は、無視したくとも気になって、無視できなくなってしまいがちになるのだ。そしてこれが会話だけにとどまらず、動作にも及ぶものだとすれば、ボストンの列車内でVRゴーグルを装着した男性が注目を集めたのも、うなずけるだろう。というよりも、公共の場でゴーグルを着けた者がキョロキョロと頭を振り回していたり、身体を細かく動かしていたとすれば、明らかに“不審人物”であろう(笑)。

 現在の我々は、公共の場所で突然誰かが、携帯やスマホで話はじめたとしても、たいして驚かなくなってきているが、VRゴーグルが普及した後には、さらに奇妙な光景を目にすることが増えるのかもしれない。昨今はWi-Fi完備&電源完備のカフェが増えていて、スマホはもちろんタブレットやノートPCを使って作業している客を見かけることも少なくないと思うが、近い将来、カフェのお客の何割かがVRゴーグルを装着して、“不審な挙動”をしていることを想像すれば、かなり不気味な光景だ。それでも、携帯電話と同じように、そのうちに慣れてくるものなのだろうか。カフェなどでは仕方ないのかもしれないが、やはり“電車内VR”は今後問題になる日が近いのかもしれない。
(文/仲田しんじ)

【参考】

・BBC Newsbeat
http://www.bbc.co.uk/newsbeat/article/35972449/vr-headsets-is-this-what-commuting-will-look-like-in-the-future

Galaxy Gear VR S6/S6 edge対応 SM-R322NZWAXJP

Galaxy Gear VR S6/S6 edge対応 SM-R322NZWAXJP

確かにこれつけてる人が街中にいたら怖い

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