『恋と呼ぶには気持ち悪い』強気なJKに、M(?)イケメンエリートが素気無くされるさまがタマらん!

 pixivでの閲覧数が250万回を超える人気マンガ、『恋と呼ぶには気持ち悪い』(作:もぐす/一迅社)が大量の描き下ろしを収録して単行本化した。一見、イケメンで仕事もできる高スペック男・天草亮は、実は女癖が悪い下半身サイテー男。酔った勢いで……ということもよくあることで、その日も睡眠不足でフラフラしながら出勤中だった。意識朦朧とする中、階段から転げ落ちそうになる彼のシャツの襟首に、傘の持ち手を突っ込んで助け、朝食を食べていないという彼に、自分のお弁当を渡して走り去った女子高生がいた。その彼女は妹と同じ学校の制服だったなと思いながら、その時は特に気にも留めなかった亮だったが──。

 亮が帰宅すると、妹の理緒の友人が来ているという。ひょっこり挨拶に出てきたのは、今朝の命の恩人の有馬一花だった。亮は「助けてもらったお礼に何でもする」と言い、自分のスペックの高さを自負しているため、当然のように一花が喜ぶと考えたキスやデートを提案する。しかし一花の答えは「え? 気持ち悪い」だった! 思ったことがつい口に出てしまう一花は、さらに罵詈雑言を浴びせ、我に返ると何故か亮に感動されていた?! 翌日から始まる亮から一花への猛烈なアプローチ。毎日一輪ずつの花が自宅に届いたり、理緒経由で高級チョコレートを渡されたり。理緒は半ば面白がって、2人をくっつけようとする。兄のことを「クズだけど(ボソッ)」とか言いながら。

 どんなに一花に邪険にされても、暴言を吐かれても、諦めずにアタックし続ける亮はもはやストーカー?! しかしある日2人が一緒にいると、亮がかつて行き合った女性に出会う。彼女は亮が「悪い男」だと吹聴し、一花にも付き合いをやめるように勧めるが、普段はどんなに亮にアプローチされても一向になびく様子もなく、毒舌でかわす一花だったが、この女には「私に対しては悪い人じゃないです」と真っ向勝負。亮をかばうつもりはなく、すぐにその場を立ち去った一花だったが、直後の後の亮の元彼女への処罰行為が笑える。まさかおしぼりで顔面を拭いてメイクをはがすとは……!

 表紙からそうであるように、初対面で偶然亮を助けた時以外、一花の亮に対する表情は一貫して、眉間にしわが寄っていて、まさしく気持ち悪くて迷惑そう。しかし本来可愛らしい彼女なので、それがたまらないMっ気の強い男性読者にもこの作品は喜ばれるかも知れない。若干オタク気味の一花の脳内思考がつい口に出てしまった時も、亮は知ってか知らずかすんなりのってくれる。そして普通なら「イケメンに愛されるなんてうらやましーい!」と同性から叩かれそうなヒロインの一花も、決して愛想を振りまいたり自分を飾り立てる方ではないため、女性層からの支持も広いだろう。その暴言毒舌に「もっと行けー!」と声援を送りたくもなる。

恋と呼ぶには気持ち悪い(1)

恋と呼ぶには気持ち悪い(1)

妹ちゃんも可愛い。男性でも楽しめるかと

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