真岡鐵道「もう来ないでください」場所取り・路上駐車・不法侵入… 鉄オタが聖地で起こした問題行為とは!?

1604_maoka.jpg『真岡鐵道』のFacebookより。

 今月10日、真岡鐵道の公式フェイスブックに、踏みつけられ無残な姿となった菜の花の写真と共に、鉄道オタクに向けて「踏みつけられた菜の花。何を撮影したいのですか? たかが菜の花? 綺麗に咲いている菜の花を踏みにじって何も感じないのでしょうか? もう来ないでください」と怒りに震えるメッセージが載せられた。これにはネット上にも「やっぱ鉄オタはくそだわ」「写真撮るより大事なことがあんだろ」「まじでクズ過ぎるわ」と、怒りの声があがっている。

 真岡鐵道といえば、関東には珍しくSLが走り、景観もよく、鉄オタにとっては聖地中の聖地。1994年から蒸気機関車牽引列車として「SLもおか」が運転を開始し、そのほかにもNHK連続テレビ小説『すずらん』の撮影に使用された「C12 66」、小型タンク式蒸気機関車の「C11 325」など、鉄オタであればよだれを垂らして跳ね上がるような、名高い車両を保有している。真岡鐵道には撮り鉄が多く訪れ、「黒光りするC11がたまらん」「レトロの極みと言っても過言じゃないな」「初めてSLもおかに乗ったときは嗚咽した」と、生SLに感激の言葉を口にしている。

 しかしその真岡鐵道で今回の事件が発生してしまった。問題となったのは、真岡市熊倉町の北真岡駅から観光施設「真岡りす村ふれあいの里」までの沿線。春になると周りの景色を覆い隠すほどの桜並木と、一面に広がる黄色い菜の花を望むことができ、観光名所としても名高い。真岡鐵道はこれまでにもフェイスブックで、だんだんと花開いていく桜と菜の花の成長を撮影している。3月29日には「写真にするとほとんど咲いていませんねー」と、丸裸の桜を映し、31日には菜の花越しに桜を映し、「週末にはもっと咲くと思われます」と報告するなど、まめに情報を発信し、大事に手をかけていただけに、その菜の花たちが踏みつけられたことは相当ショックだったのだろう。

 また、公式フェイスブックによれば、真岡鐵道では今回の事件以外にも、場所取りのために三脚を警報機の柱に鎖で繋ぐという悪質な行為も行われ、以前にも近くの梅の木に鎖で繋いで場所取りをしていた人がいたという。さらには久下田駅付近で路上駐車が酷すぎるとの、クレームの電話もあったそうだ。こういった鉄オタの自己中心的な行動がいくつも続いたため、真岡鐵道ではやむをえず鉄道ファンに向けた異例の警告メッセージを発したようだ。これには「まあしょうがないよな」「まっとう過ぎる処置」「だれか反論できるやついんの?」「不法侵入どころか器物損壊だからな」「真岡鐵道さんも苦渋の決断だろうな」と真岡鐵道に同情する声が多くあがっている。

 これまで真岡鐵道は、敷地に侵入して撮影をする違法な鉄オタを“グレーゾーン”として見逃したり、前述に挙げた迷惑な場所取り行為に対しても「ひとりが始めると何でも有りになってしまいます。ルール、マナーを守って、楽しく撮影して頂きたいと思います」と柔らかい文体で注意したり、できる限り鉄オタに対し優しい対応をしてきたように見受けられる。

 しかし今回の事件を受けて「今後はそのような事を絶対にしないでください。関係無い、今迄通り好き勝手やる、そう思った方はもう来ないで下さい」と述べ、地元警察にも協力を要請する姿勢を示している。驚くべきことに、このメッセージを伝える記事を受けて、「わざわざ盛り上げに来てやっているのに来るなとか何様だよ」「菜の花なんて雑草みたいなもんだろ いいじゃんどうでも」といった、一部の撮り鉄や野次馬から反発の声も上がっている。一部のマナーの悪い鉄オタは菜の花だけでなく、真岡鐵道の優しい気持ちも踏みにじってしまっていることに、気づいてほしいものだ。

トミカ トーマス 01 トーマス

トミカ トーマス 01 トーマス

あの頃はみんな純真だったのに

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