“心の交流”ができる表情豊かなAI会話ロボットが年内にも登場か

1604_sophia.jpgYouTube「Hot Robot At SXSW Says She Wants To Destroy Humans | The Pulse | CNBC」より。

 ツイッター上での言葉のやりとりを通じて発達するというマイクロソフトの人工知能・Tay(テイ)が“不適切な発言”をするようになり、いったん実験が中止されたという話題はことは記憶に新しいが、今では人工知能の開発は各所で盛んに行なわれており、“会話ロボット”の開発もまた様々な試みが行なわれている。

■人工知能が“真の友人”になる日がやってくる

 今年末には実用化のめどが立つといわれて注目を浴びているのが、アメリカのHanson Roboticsが開発した人工知能(AI)搭載ロボット「Sophia(ソフィア)」だ。その特徴は人間と言葉を交わすだけでなく、感情レベルの交流も可能になっていること。特許を取得したという特製シリコン素材で形成された顔は、62種類以上の表情を生み出すことで、人間と“心の通った”交流を可能にする。

 Sophiaの瞳はカメラになっていて、相手の表情を“読む”こともできる。会話で交わす言葉が少なくても、場合によってはまったく無言のままでも、Sophiaは相手の顔から今の気持ちを察することができるのだ。これはすなわち、ロボットとの“アイコンタクト”が可能になったということだ。

「このSophiaに人間と同じような意識を持たせ、クリエイティブで行動力のある存在にすることが私たちのゴールです。私たちはこのようなロボットを介護やセラピー、教育、カスタマーサービスといった分野で活用できるようにデザインしています」とHanson Robotics代表のデイビッド・ハンソン博士は「CNBC」の取材に応えている。ハンソン博士は近い将来にロボットは人間と見分けがつかなくなり、人間はロボットとの間に信頼関係や友情を築けるようにもなるということだ。

「人工知能が我々の真の友人になる日がやってきます。それは我々から人間らしさを失わせるものではなく、我々にあらためて人間とは何かを気づかせてくれるものになります」(デイビッド・ハンソン博士)

人工知能搭載ロボット「Sophia」紹介動画 「CNBC」より

 この3月にはAlphaGoが世界トップクラスの囲碁棋士を相手に、4勝1敗で完勝する快挙を成し遂げたことは記憶に新しいが、このままのペースで人工知能の性能が向上すれば人間にとって、“脅威”になりうるという声も決して少なくないのはご存知の通り。このような背景もあってか、Sophiaの紹介動画の中ではハンソン博士が「人類を滅亡させてみたいですか? “NO”と言ってほしいけど……」と冗談半分に質問している。すると彼女は「OK、人類を滅亡させますよ」と笑顔で返答。このSophiaがすでにジョークを理解したコミュケーションが可能であると解釈していいのだろうか!?

Robi ジュニア

Robi ジュニア

これくらい、見た目が「ロボット」してる方がホッとする…

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